映画
「冷血の罠」
1998年
渋谷区桜丘の探偵、藤原(哀川翔)の周囲では
残忍な犯罪が多発し始めていた
それはちょうど5年前、藤原の妹が自殺した頃と同じ…
そんな折、藤原の妹の元夫・花園(西島秀俊)がふらりと姿を現し
藤原の妹の自殺の真犯人がここ桜丘いると告げる
その後、姿をくらませた花園から藤原あてに
奇妙なビデオテープが送られてくる

寡黙なのに妙な緊迫感のある哀川翔
危険や不穏をはらんだ渋谷の喧騒
ハードボイルド映画かな?と思いきや
これはホラー映画なんですね
2000年前後によくあったような
ニュアンスで伝わるかわからないが
「回路」とか「リング」とか「CURE」みたいなね
無意識とか悪意が伝染して乗っ取られちゃう的な?
多分そんな話だと思う
思う?
で、これも当時らしいというか
どういうことかはっきり描かずに匂わせるみたいな?
そういう作品も当時よくあったよね
とはいっても
とはいってもよ
これを映画館で観たらいくら当時でもガッカリするだろうなーー!!!
まず、哀川翔の自殺した妹の当時の夫が西島秀俊なんですが
西島秀俊は当時浮気しまくりで、そのせいで妻(哀川翔の妹)が自殺したとされていたんです
ひさしぶりに哀川翔の前に現れた西島が
「アレは俺のせいじゃないっすよ」とか抜かす
いやオマエ浮気はしてたじゃん!
で、西島は西島なりに
妻を自殺にいたらしめた真犯人を追ってるんだが
なぜか
「ここ渋谷区桜丘で起きた事件はすべて元妻の自殺に関連してる」と思い込んでいるのね
だから、渋谷区桜丘で起きたすべての事件に異常な執着をしている
そもそも、渋谷区桜丘では殺人や婦女暴行や放火が起こりまくりで
わたしゃ都会のことはよくわからんが、
渋谷区というのはそんなにゴッサム・シティなのですか?
かと思いきや
自販機のイタズラ程度の事件も関連があると思い込んでて
なんか支離滅裂!
そのうち西島は、
「犯人を追うには犯人の目線になることが大切」とか言い出して
自分があれこれ犯罪を犯してはビデオテープに残して哀川翔に送りつけてくるんです
なんじゃそら!
なんでそーなるの
ってまぁ、結局は花園が犯人に異常に執着するあまり
犯罪心理にまで同化してしまう異常性
が、サイコホラーというお話なんですね
いまではすっかりイケオジ俳優の西島秀俊さんですけど、
たしかに2010年くらいまではこんなサイコパスっつーかクズ役ばっかやってませんでした?



