「この世にたやすい仕事はない」
津村記久子


 

 

前職を燃え尽き症候群でドロップアウトした主人公が、

「とにかく苦にならない仕事」として紹介してもらった

5つの職業の短編集 




帯に

「お仕事ファンタジー小説」と書いてあって

お仕事ファンタジー?と思ったんたが



ほんとにお仕事+ファンタジー!



魔法❤とか妖精❤みたいなファンタジーではなくて、

なんだか不思議。ちょっと不穏。



この不思議さが、ゾクゾクしてスゴい魅力!


そして、このゾクゾクする不思議さがなんだか懐かしい



はじめ、昔よく読んでいた星新一の短篇を思い浮かべたんですけど

いっけんふつうのエヌ氏とかエス氏の生活に不思議なコトが起きたりするよね



これだ!という懐かしい不思議が思い浮かびました!


それは


幼い頃大好きだった児童書



「せかいいちきたないレストラン」!





公務員なんていうオカタイ職業につくブタのポーシュが日常で出会う

ちょっと不気味な物語



思えばこれも、

ポーシュの仕事仲間との話だったり

出張先の話だったりして



「児童版お仕事ファンタジー」といえるところもあるかもしれない



この「この世にたやすい仕事はない」も、

意外と児童〜学生向きなんじゃないかと思う




いろいろな仕事の小説ではあるが、難解すぎるわけではないし

エロ描写もないデレデレ



なんたってファンタジー部分が魅力的であると同時に、

「働く」ことのやるせなさも子どもなりに感じ取れるだろう



本好きなタイプなら小学校高学年から、

中高生にもぜひオススメ!




「ミュージック・ブレス・ユー!!」は高校生の時に出会いたかった小説でしたが




「この世にたやすい仕事はない」は、中学生くらいで出会いたかった!



どちらも人生に伴走してほしい本ですね



とはいえ、今読んでも充分ワクワクしました!

すごく好きな一冊となりました




今後、1話ずつレビューしたいと思ってます気づき

ウインクやっぱりやりたい各話レビュー







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