「ディス・イズ・ザ・デイ」
津村記久子
日本各地のプロサッカー2部リーグのチームと、
それを愛するサポーターたちの物語

またしても好きな一冊に出会った…
好きを超えて
愛おしい一冊といえるでしょう
この小説は短編集でして、どの章にも共通するのが
国内サッカー2部リーグのチームが出てきます
ついつい実在するのか調べちゃいましたが
やっぱりどれも架空のチームでした
あたりまえだかもしれんが、
とてもリアルなので、ついチーム自体は実在するのかなと思っちゃうんですよ!
そして、2部リーグのチームを愛する人たち
サッカーに詳しい人ばかりではなく
たまたまホームグラウンドが近所だったからとか
お気に入りの選手がいるからとか
つらいときにたまたまハマったからなど
さまざまな背景のサポーターたちが描かれます
だけど、彼らに共通しているのが
1部リーグほどには日の目を見ないチームを心から愛していて、
チームのダメな部分すらも自分のことのように愛していること
もちろん、サッカー観戦だけが彼らの日常ではなく、
日々悩みや事情を抱えていて
それが、贔屓のチームを応援する気持ちと絶妙にリンクする
そのあたりがとってもグッとくるんです
「2部リーグのサポーター同士」ということだけで
不思議なくらい人間関係が繋がりあったり、そういうところも。
ここまでで充分、この本をオススメするだけの魅力は書けたと思ってるんですが
これは私個人の趣味ブログなので
やっぱやっちゃうかアレ

短編集の1話1話感想文書くやーつ
やっぱやろう
どの話も好きなので!
(今後に続く)