「死にがいを求めて生きているの」
朝井リョウ


 


植物状態で眠り続ける大学生、智也と

献身的に智也の回復を願い寄りそう幼馴染 、雄介


まっすぐで固い絆で結ばれているように見えるふたり


そんなふたりの現在、小学生時代、中学生時代、大学生時代

それぞれの時代にふたりの側にいた人物の視点から

意外な真実が見えてくる



や、、、、

やめてえええ



第一章ではまっすぐに智也のために強い意志をもった青年

として描かれた雄介を


その後の章で、わざわざ小学生時代から遡って



丁寧に丁寧に

雄介は実はカタチばっかりの空っぽダサカッコ悪マン

だと暴いていくのヤメて!



何作か読んで思ったんですけど

朝井リョウ先生、

キョロ充とか意識高い系に

厳しすぎませんか?笑



なにも雄介だけじゃなくて

なんとなくカッコ良さそうな中身の伴わない意義を振りかざし

そのために行動すること自体が目的になっちゃってる人

いくらでもいますよね?



私だってそういうところあるなーって共感するところありましたもんキョロキョロ



しかもね、この小説の最終章の主人公は

「南水智也」


つまり、ずっとそばで穏やかに雄介を見てきて

今は植物状態にある智也視点の章なのです



これは恐ろしいよ滝汗



これまでの章で、その章の主人公から毎回

「アレ…?実は雄介ってダサくね…?

どうして智也って雄介と仲良くしてるの?」

と、見抜かれてきた雄介と智也ですよ



最終章で智也視点ということは

いよいよバッサリと雄介の愚かさを暴き断罪する章に違いない



怖い〜!

確かに雄介は勘違い男だけど、そこまですることないじゃんか!

(と思いながら読む手が止まらない)



と、思ったら最終章は私の想像とは少し違いました…


長くなったので続きます気づき


 

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