
「さよなら、田中さん」の感想文を書いていました。
私、途中で奥付を見るまで知らなかったのですが
作者の鈴子るりか先生
2003年生まれなんですって!!
この作品発表時なんと中学二年生!!
才能スゴすぎんか!?
しかもねしかもね
一話目の「いつかどこかで」
は、執筆時小学6年生!!!
さらに、
三話目の「Dランドは遠い」
は、なんとなんと執筆時
小学4年生!!!

マジか!
BBA大人の私が読んでもなんだか懐かしい気持ちになる作品
こんなに若い方が書いていたなんて…!
そう思って読み返すと、
この作品に大人はたくさん出てくるけど
大人の事情は詳しく描かれていないんですよね。
一話の優香パパや、二話の風間さんになにがあったのか
けんとはどうしてニートになったのか
最終話の信也の母親はどうして闇落ちしたのか
そして、花のお母さんの過去になにがあったのか
花のお父さんはどんな人なのか
私も若い頃は小説家になりたいな~💖なんて思っていたのですが
私だったら絶対無理してでも大人たちのバックグラウンド書いちゃう(笑)
大人の事情なんてわからなくても、背伸びして
もっともらしいこと想像して書いちゃう
そんで嘘っぽくなっちゃいそうw
でも、大人たちの事情がこの小説の本筋ではないんだよね
大人たちの事情の説明がないかわりに
事情を抱える大人たちの描写がとても微細だ
例えば
久しぶりに娘と会い、所在なさ気な優香パパや
昔のちょっとした思い出で涙ぐむけんとや
感情の起伏のままにあらぶる信也の母親
いつもは快活で豪快なのに
ときどき真っ暗な目をすることがある花のお母さん
作者は若くして、
いろんな人のいろんな感情の発露を観察し感受する能力がとても高いのではないだろうか
それをありのまま、説得力のある力強さで表現する力も
これからも楽しみな作家さんですね
なんと、執筆活動を続けながらも大学入試も突破したそうですよ
読んでみたい!