「穴」
小山田浩子
コレの続きです

「ゆきの宿」
古くからの友人に子が生まれた。
主人公は妻を連れ、友人夫婦を見舞う。
思わぬ大雪に足止めされ、田舎の友人宅に一泊することになる。

登場人物は前章の「いたちなく」と同じ。
主人公の妻に見え隠れする不穏さ
寝室のアロワナ
主人公が真夜中に見た夢
すっかり「父」になった旧友や、距離感が独特な近所の老女への違和感
穏やかな物語のなかに、ひっそりと漂う不気味感がステキ(笑)
物語に、「おいなりさんの中身がお米じゃなくておから」という料理が出てくるのですが
これすらも不気味さを表現するアイテムのように思えましたもん
そしたらふつうに実在してました
充分不気味だけどな

主人公の妻、友人の妻の心情はいろいろと根深そうであるが
主人公やその旧友はおしなべて呑気そうなのが対照的だった