「穴」
小山田浩子
夫の転勤に伴い、田舎の義両親の隣家に移り住んだ、あさひ。
決して悪い人たちではない義実家や田舎の人々。
一人っ子のはずの夫の「兄」だと名乗る不思議な男。
そこここに突如現れる「穴」
名前も知らない謎の「獣」

私これ、読んでて
安部公房の小説を読んだときみたいな気持ちになりました!
わかるような、わからないような
だけども、読んでて妙に愉しいんです
「穴」も、なにかのメタファではないかと推察することもできるのですが
たとえば田舎の見えない強固なしきたり、
「嫁」「母」「子供」という役割、
そういうものへ当然のように誘いこまれる違和感のようなもの?
ただ、なんとなく不気味で意味不明だけど愉しい
そういう楽しみ方でもいいような気がします
悪い人じゃないけどなんかヘンな人たち
気持ち悪いような、気さくなような「義兄」(ていうか結局コイツなんなの)
「田舎」に対する漠然とした不気味さ、恐怖感
明らかに異様なのに、なぜか皆ほとんど気にしていない「穴」や「獣」
なんか意味わかんないんだけど~
ゾクゾク楽しい
ボクらも田舎に住んでます
か