実はですね
私も深めに語れるほどわかってないんです

何冊か読みましたが、毎回???となりながら読み進めて終わる
だけどなんだかゾクゾクとたのしい流れ星流れ星

カオス…?と思えるようなありえない話の連続なんだが
どうしてこんなに?というくらいリアルな描写もある

やはり一番有名だしわかりやすいのは 


 砂の女かな?


これも相当のカオス

でも、いつしか逃げる意思すら取り込まれて

砂の集落で砂を掻く日常を続けてしまう主人公の不条理さがなんだかわかるえー



でも好きなのはやっぱりコレ!


 カンガルー・ノート

 

ある日、脛に「カイワレ大根」が生える奇病になった主人公

勝手に動く入院ベッドに乗って、点滴ホルダーに烏賊爆弾をぶら下げて

無軌道な旅に連れ去られる


は??と思いません?ニヤニヤ


いやいや説明がへたなのではなくマジでこういう話なんですってば!爆笑


わたし、映画「マルコビッチの穴」を見たときにも同じ気持ちになりました気づき

 

 

不条理で意味不なんだけどなんだか読んでしまう。



しかもね

小説の作品数に比べたらやや珍しい?エッセイも読んだことあるんてすが

 

 

どんな作風の作家でも、エッセイってわりと


人間性が見えたりとか、身の回りのことを書いてるのを読むと

やっぱり同じ人間なんだ…ニコニコってちょっと親しみわきません?



このエッセイはね


「いややっぱり理解難しいわ…ガーン

「こういうことがいくつも脳内にちりばめられていて、

それが物語になるのか…びっくり

という感想。

 

安部公房の小説の、不条理な不思議の物語の種(構想)がたくさん詰まっているかんじ



戦後の食糧難の時代、乱獲されて食されたという人間そっくりの「アムダ」という生き物

サッカリンひとつで引き揚げ船の人々を支配した藤野くん

わらじ虫で生成した薬「ワラゲン」

阿波環状線という架空の場所にある無法地帯の夢



エッセイなのにここまで現実離れして意味不明でゾワゾワするのって不思議~


そして、後ろの方は

この嘘か誠かわからない構想の種から芽を出した短編がいくつか詰まっている


読んでも読んでも

「結局なんだったの!?」ってハテナでいっぱいになるんだけど


それが癖になるんである。



カオス…だれかに意味を説明してほしいようなしてほしくないような