令和3年8月9日
末期がんに侵され家で寝たきりの、苦しいだけの生活を
送っていた妻が、ある日ポツリと“お寿司を食べに行きたいな”と
呟きました。勿論、出来ないことは本人もよく分かっていたでしょう。
でも、妻が言い出した人生最後かもしれないこの願いを何とか
叶えられないか、代わりに何かできないか必死に考えました。
そして、“そうだ!家で寿司パーティをやろう”と思いつきました。
家族を集め、ベッドに横たわった妻の周りで職人が作った
出来立ての寿司を食べました。妻は食べられませんでしたが、
みんなが集まってくれたことを喜んでいました。
これが、妻と家族との本当の最後の晩餐でした………。
今年はもう妻の7回忌を迎えます。でも、
幾ら時間が経っても私の心の「あの頃の思い出」は、いつでも
鮮明に蘇ります。