令和2年5月9日
村上龍氏の書いた中編小説集に『55歳からのハローライフ』(幻冬舎文庫)
があります。5編の作品が収録されており、5編の作品に登場する人物たちは
55歳になってはじめて直面する「社会」、「世間」、「夫婦」の現実に触れて、
戸惑い、混乱します。
“こんなはずじゃなかったのに”主人公たちは、「55歳」という年齢が、
「悩み多き青春時代」などとは比べものにならないほど過酷なものであることを
思い知らされます。
青春時代の悩みは、未だ「やり直しが利く」という可能性を信じて、
乗り越えることができます。然し「やり直し」が利かない55歳ともなると、
歩んできた道が間違っていたとしても、もう後戻りができません。
何とも辛い世代です。