令和2年4月4日
村上龍氏の小説集の中に『キャンピングカー』というタイトルの
作品があります。
有能な営業マンとして活躍していた主人公が、メインバンクが
送り込んできた新経営陣の方針に抵抗したため、窓際に追いやられ、
結局は早期退職へ追い込まれてしまうのです。
それでも彼は「割増退職金でキャンピングカーを買って、妻と
日本全国を旅したい」という淡い夢を頼りに耐えました。
しかし現実は厳しく、妻からは「貴方の退職後は、私はお友達とス
ケッチ旅行や美術館巡りをしたいの」と拒絶されてしまいます。
思い通りに人生を生きられる人なんて、殆どいないと思いますが、
現実の人生は、「ほろ苦い」ものです。