令和元年11月13日
村上龍氏の書いた小説に『55歳からのハローライフ』があります。
作品に登場する人物たちは55歳になってはじめて直面する「社会」、
「世間」、「夫婦」の現実に触れて、戸惑い、混乱します。
“こんなはずじゃなかったのに”主人公たちは、「55歳」が、
「青春時代」などとは比べものにならないほど過酷なものであることを
思い知らされます。
青春時代は、未だ「やり直しが利く」という可能性を信じて、
乗り越えることができます。
然し「やり直し」が利かない55歳ともなると、歩んできた道が間違って
いたと認識したとしても、もう後戻りができません。
生きるための辛い決断を迫られてしまい、
“こんなはずじゃなかったのに”と嘆くのです。