平成31年4月18日
春は「出会いと別れの季節」なんていいますが、それを強く
感じさせてくれるのは、ひとえに桜の存在があるからだと思います。
今年の東京の桜は、あっという間に満開となってあっという間に
散っていきました。
ひらひらと花を落とす桜並木を歩いていると頭や身体に花が
舞い落ち、別れを惜しんでいるかのようでした。
私が桜を最も美しく感じる瞬間は、この散り際です。
ひらひらと風に吹かれて舞い散って行く花びらは、
“いままで見てくれてありがとう。 でも今年はもう終わり、さ
ようなら!また、来年会いましょうね。”と別れを告げているかの
ようでした。
私は、一年に一度の桜を見ることによって、昔一緒に愛でた人
への惜別の思いを募らせます。そして散っていく桜を見るたびに、
別れの切なさが心に染みこんで来ます。