平成31年1月26日
もう30年近く前の中国駐在員時代は、単身赴任で
随分と寂しい思いをしました。
その時、相談に乗ってくれた恩人(残念ながら既に他界
されました)の言葉を今でも思い出します。
単身赴任同士で仲良くさせて頂いていたその商社マンは、
私のアパートの前の部屋に住んでいました。
そして、ある日私を自宅に誘ってくれました。
当時も何かと理不尽な事が多かった中国で、東京本社で楽を
している同期の人と較べてぶつぶつ不満を言うと、こう諭してくれました。
“人と自分を比較して、ものごとの価値を決める。そういう人生は
詰らないよ。人が経験出来ないことが経験出来る。そんな人生の
方がずっと素晴らしいじゃないか”。
どんよりした気分を抱えているときにかけられた声は、心に染みた
ものでした。