平成27年12月8日
「老後」という言葉があります。
よく考えてみると、何とも理解し難い言葉です。
サラリーマンが、定年間近になると話題にする
「老後をどう過ごそうか?」というときの老後は、
定年後のことを言っているようです。
あるテレビ番組の中で、九十歳半ばをゆうに
越えたお婆さんが、野良仕事に精を出しながら
亡夫の遺族年金や息子から貰うお小遣いを、
せっせと貯金しているので、リポーターが“お婆さん、
そんなにお金を貯めてどうするんですか?
”と聞いたら、“老後の為です”と答えていました。
もう十分に老いている人の考える「老後」とは、
やはり働けなくなってから後のことなのかもしれません。
働いているうちは、幾つになっても、まだまだ「老後」
ではないのでしょう。