平成26年8月18日
私が現役サラリーマンだった遠い昔には、
「ネクタイ・アル中」という言葉が酒好き連中の
間でひそかに囁かれていました。
「ネクタイ・アル中」とは、「のべつ酒を飲んでいて、
仕事をせず、振舞いも乱暴になる」という本当の
「アル中」とは違い、「仕事は真面目で結構有能、
外見的にも生活破綻をきたしているようには見えない」
タイプのアルコール大好き人間のことを言っていました。
この時代のオフィスには「ネクタイ・アル中」と呼ぶに
ふさわしいサラリーマンが、上司や先輩にたくさん
いました。
「ネクタイ・アル中」がはびこった頃は、日本が
高度経済成長を謳歌していた時代で、サラリーマンは
「企業戦士」と言われ、家族のことは後回しで
仕事優先、「24時間働けますか?」という栄養ドリンク
のコマーシャルを聞きながら、世界を股に働いた時代
でした。
「サービス残業」や「パワハラ」、「セクハラ」などが
横行し、今なら「ブラック企業」として批判を受けた
ことでしょう。
「今は昔」の懐かしい時代です。