平成26年5月9日
先日、外は未だ明るい夕方の帰宅電車の中、
何時もの通り、吊り皮にぶら下がっていると
プーンとアルコールの匂いがしました。
途中駅から乗り込み、私の隣のつり革につかまって
きたその匂いの主を見ると、定年を大分過ぎたくらい
の年配の男性でした。
私は、“平日の、夕方六時になる前から酒を
飲んで酔っ払っているんだ”、“いいなぁ!ご同輩”
と羨ましみの言葉を頭に浮かべていました。
その方は隣の駅で直ぐに降りて行ったのですが、
プラットホームをトボトボと歩く「その後姿」は、とても
愉快そうには見えませんでした。
むしろ、「どこか寂しげに」私には映ったのでした。
そして、その寂しげな後姿を見てからは、
“キッとその人には、飲まなくてはヤッテラレナイ、
なにか深い事情があったのだ”
と思い直したのでした。
「人生色々」です。見た目には分からない
「人それぞれの事情」があるのでしょう。