平成26年3月22日
加藤恭子さんの「私は日本のここが好き! 」という本が
あります。
この本は、54人の外国人が日本の素晴らしさを語りつくすと
いう一冊です。その中からのごく一部を抜粋してご紹介します。
「高層ビルのレストランで、アメリカから来た老夫妻との食事を
終えて、廊下に出ると、雨が降り出していた。廊下から外を
見下ろすと、そこはハチ公広場前の大きなスクランブル
交差点で、信号が青になると色とりどりの雨傘が
ひしめいていた。
老夫妻は足をとめ、じっと窓から見下ろした。
“私たち、こうするのが大好きなの。日本のことが一番よく
わかるから。
雨の日、そしてことに渋谷のような大きな交差点。
ほら、あちこちの方向へ動く傘をよく見てごらんなさい。
ぶつかったり、押し合ったりしないでしょ?
バレエの舞台の群舞みたいに、規則正しくゆずり合って
滑って行く。
演出家がいるかのように!これだけの数の傘が集まれば、
こんな光景はよその国では決して見られないのよ。”
一人ひとりの行きたい方向はそれぞれだが、互いに
他の人のことを思いやって、全体として一つの秩序を
生み出している日本社会の見事な象徴として賞賛
されていたのです。