平成25年11月22日
長いサラリーマン生活を終えて定年退職した後、
多くの人は、暫くはやたら好奇心やら向学心、
探求心が出るようです。
池波正太郎の「剣客商売」の主人公・秋山小兵衛は、
青壮年期は剣の道一筋でその他のことに朴念仁でしたが、
道場を閉じて鐘淵の小さな家に隠居すると、人間への
好奇心がやたらと高まり、次々とお節介にも事件に首を
突っ込みました。
しかし小兵衛は少年時代から剣の道を志し、「筋も良く」、
天狗のような剣客となったわけで、頭も冴えていたので。
次から次へと持ち込まれる事件を解決して行きました。
でも、一般凡人は自分が何に向き、何に対して「筋が良い」
のか分からぬまま向学心に燃え、一時は時間が足りない
ほど熱中するようです。
そして結局は一時の熱も冷めて、向学心も段々と遠くに
行ってしまうようです。