平成25年10月28日
「好事魔多し」とも言います。
これは、順風満帆なときこそ人生の落し穴に落ちて
しまうことが多いことへの警句です。
人は順調なときは、これからも順調に行くだろうと
思い込みがちです。
だから、「順調なときこそ落し穴には注意すべき」という
古くからの教えなのでしょう。
そう考えると人生というのは実に恐ろしいもので、
蜘蛛の糸一本でかろうじて吊り下がっている
のかもしれません。
やっと定年まで勤め上げ、退職したら“カミさんと
ゆっくり旅行にでも行って、夫婦水入らずの時間を
過ごそう”、そうすれば、“カミサンはきっと喜ぶはずだ”
とサラリーマン時代と同じように「奥さんは、自分と
一緒の生活をしたいはずだ」と勝手に思い込んで
いる人は、ある日突然、奥さんからの手痛い
シッペ返しを受けて、“なんで?どうして?”と
慌ててしまうかもしれません。
「人生の落し穴」は、いつ口を開けて待っているか
分らないのです。