平成25年1月26日
アルジェリアのテロで犠牲になった9人の遺体が、1月25日の早朝、
羽田空港に到着しました。
一緒に、救出された7人も帰国しましたが、さぞかし辛い帰路だったことでしょう。
今回の日本人犠牲者は、最後に身元が確認された日揮最高顧問の方を
含めて10人でした。
その名簿を見ていた私は意外と思ったのは、年配の人が非常に多いと
いうことでした。
日本の会社を定年退職したあと、顧問として海外の現場で指導に当たる例は
そう珍しくはないかもしれません。でも日揮のプラントで、こんなに高齢者が多いとは、
知りませんでした。
50代後半や60代というと、定年を間近に控えるか、すでに迎えた人たちです。
仲間の中にはリタイアした人もいるはずです。でも彼らは、現場の第一線に
立ち続けました。
最後まで現役であり続けた企業戦士としての彼らの生き様に、敬意を表します。
私も、1980年代の初めに未だ国を開いて間もない中国に駐在した経験があります。
未だ町には人民服を着た人たちが跋扈し、自転車の大群が通りを埋め尽くしていました。
取引開拓に行けば、地方企業の幹部が「過去の不幸な歴史」を持ち出し、冷や汗を流した
ものでした。
企業戦士というと、滅私奉公、会社のために自分の人生を犠牲にするという、
ガティブなイメージでとらえられることが多いのですが、けしてそんなことはありません。
この度のアルジェリアのテロで亡くなった方々の無念さに胸が詰ります。
安らかにお眠り下さい!