“時間持ち族” | 人事労務日記~所長のつぶやき~

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人事労務コンサルティング事務所を経営する所長が日々の業務について思うことを綴ってます。

平成22年3月13日


 今年の大卒、高卒の就職問題が深刻に

なっているようです。

もう直ぐ学校を卒業しなければならないのに、未だ

就職先が決まらない人が多数に上るとの事です。

他方で、団塊の世代はもう大量に定年を迎えている

はすです。


これから社会に飛び出そうとしていても、職が見つからない

学卒者と社会で十分に働いて社会を卒業した高年者との

間には、奇妙な一致点があります。

それは、“時間持ち族”という点です。


“時間持ち族”とは、“1日の時間を殆ど自分の自由に

使える人たち”という意味だそうです。

但し、職に就きたくても就けない人たちは、“非お金持ち族”

のイメージが強いのですが、社会を卒業した“時間持ち族”は

違います。彼らは時間もお金も持っているのです。

そして、昭和21年生まれ以降、数年間の間に生まれた団塊世代

が大量に退職時期を迎えたのです。

昭和21年から24年までに生まれた人は約1,000万人いると

云われています。

彼らは、知的教養が高いことはもとより、退職にともない時間を

しっかりと持つことができます。

すでに、この“時間持ち族”を大きな市場として捉え、さまざまな

ビジネス展開が試行錯誤され始めています。


このビジネスが大きく伸びて、職に就けない若い学卒者の職場

提供に繋がれば、日本の経済問題の解決の一助になるのに

と思ったりしています。