平成20年10月8日
今日も株式市場の暴落は止まりません。
株を買う人が、スッカリいなくなりました。
今までは、こんなに下がると「買い時」ばかりに
下値で買う人が出てきたのですが、今回の世界
同時金融危機は、様相を異にしています。
今までには無かった「リスクがどこにあるか分らない」
というえも知らない不安感が市場を支配しているからでしょう。
思えば、
最先端の金融技術を駆使してテコをきかせ、市場から
調達した資金の数十倍もの資金を運用してきた投資銀行。
その代表格がリーマンなど欧米金融機関で、米低所得者
向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連の
証券化商品に資金をつぎ込みました。去年まではこれで
大儲けしたのですが、歯車が狂いだしたのです。
このビジネスモデルが崩壊すれば、資本調達が難しくなり、
経営が立ち往生するのは明らかだったのです。
投資銀行は、欧米を中心とした世界の金融界を席巻
しましたが、このように歯車が逆回転するともろいものです。
相次いで、破綻やら救済やらされています。
でもふにおちないのは、今まで大儲けした金が一体どこへ
行ったのかです。
もうけた金で内部留保を厚くして、銀行借入を圧縮していれば、
こんなに簡単に行き詰ることもなかったのにと思うのです。
儲けた金が、経営者や株主の懐を豊かにしただけだったのでしょうか?