モロッコでは7月からビニール袋が全面禁止に。 | ラクダと旅する日常

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先週は涼しい海辺へ逃避行してきました。
海辺の話は後回しにして、今月から始まったモロッコのひとつの転機について。

ラマダン祝祭が終わったのと同時に、突如始まったかのように感じたビニール袋の使用禁止。
大型スーパーへ行くと、みんな自前のマイバッグ持参で買物していたし、
あらゆる量り売りの品もビニール袋でなく紙袋へ入れて購入するようになっていました。
地元のパン屋でも小さな紙袋しか無く、慣れない様子で紙袋を2,3個抱えた人たちがパン屋から出て行きます。
新たな法律により、7月からビニール袋が使えなくなったとは聞いていたけど、
小さな商店や八百屋まで一斉にそうなっていると思わず、
これからどこへ行くにもかごバッグと布製のエコバッグ、
さらにはタッパーまで必要になりそうです。(オリーブを買ったら紙袋に入れられすぐ破けた、、。)

八百屋とかごバッグ


フランスも7月から小売業のポリ袋が禁止になったとのこと。
モロッコもこれに準じたのかもしれませんが、モロッコではポリ袋の輸入・製造・輸出・使用の
すべてを禁止したというのでかなり本気です。
年間260億ものポリ袋が消費されてきたモロッコでは、荒野や山の中までビニール袋が散乱しています。

散乱するゴミの山と群がるあらゆる動物たち。

ゴミを荒らす動物たち


モロッコでゴミ収集場を荒らすのは、、カラスじゃなくて犬猫、ロバ、馬、羊、コウノトリ、
そして人間。(沢山の人がゴミの中から瓶やペットボトル、生ごみを集め、生計を立てている)
*分別して捨てる習慣はありません。

ビニール袋が禁止になったばかりの今は、不便さにみんな戸惑い、
一時的に消費も落ちるかもしれませんが、ビニール袋でなくかごバッグで買物する人が行き交う
市場の風景は、いつの時代かよく分からないような情緒がありました。
モロッコにとって大きな挑戦ですが、我が家にとっても、
ゴミを捨てるのにもビニール袋が使えなくなるとか、パンが速攻乾燥して固くなるとか、
肉や野菜を冷凍するときはどうするんだとか、商品発送にも袋が使えなくなるとか悩みは色々、、。

しかしビニール袋が無いというのが実現すれば
新たな文化や観光資源としてモロッコの魅力が増すことになるのは確かです。
まずは、蓋付バケツタイプのゴミ箱を買いに行かないと、、、。


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