僕は全盲で車いす。
それは数日前のことだった。
彼女 「ねぇ、のぶくん、左目の脇の当たりから頬の少し上ぐらいの所が赤いけど、ヘルペス」
のぶ 「んどこ」
彼女 「ここんとこ」
彼女は僕の手をとって、その赤い部分を触らせた。
のぶ 「違うと思うよ。ただ赤いだけだと思う」
彼女 「そうなんだ。痛くも痒くもないの」
のぶ 「うん」
と、こんな会話をしていた。
それから数日後・・・
のぶ 「ねぇ、さっちゃん」
彼女 「んどうしたの」
のぶ 「さちがこの間言ってたここ、やっぱりヘルペスだった」
ちょっとわかりづらいけど実際の画像
彼女 「やっぱりそうでしょ痛いの」
のぶ 「痛痒い」
と、なぜか僕より僕のことを知っている彼女。
彼女は、僕のヘルペスが出て来るのが
何でわかるんだろう
と不思議に思う僕なのでした
『ふふふのぶくんて、私に怒られてストレスが溜まってくると、ヘルペスが出るんだよね』byさち
『えそんなことはないと思うけど』byのぶ
『い〜や、そうだね』byさち
僕のストレスの溜まり具合も
彼女には、わかっているのだろうか
『私と違って、単純でわかりやすいってことさ』byさち
『そ、そうだよねさ、さっちゃん、意外と繊細だもんね』byのぶ
『意外と』byさち
※このお話はノンフィクションです。