光る君へ第2回あらすじ&感想前編 | NobunagAのブログ

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光る君へ

第2話「めぐりあい」前編




あの母の死から6年が過ぎた。


永観二(984)年。


まひろも成人の儀式を迎えた。


「はあ…うぅ…重…」


慣れない姿にまひろは

不満を漏らす。


「姫様、裳を着けるとは

そういうことなので

ございますよ」


と、いとが言った。


親戚である藤原宣孝も

祝いに訪れている。


「儀式ゆえ辛抱せい。

終わったらすぐ

脱げばよい」


「人はなぜこんなにも

儀式が好きなのでしょう」


まひろは決まり通り、

父に頭を下げる。


「これでよし!」


と宣孝。


「ああそなたもこれをもって

一人前。

婿も取れるし子も産める。

ああめでたい、めでたい、

ハハハハハ」


宣孝は笑う。


「宣孝殿、かたじけのう

ござった」


「よい婿をもらって

この家をもり立ててもらわねばのう」


そんな二人をまひろは

睨むように見ている。


「姉上、おめでとうございます」


太郎も祝いを述べた。


「亡き北の方様も

どんなにかお喜びで

ございましょう」


太郎の乳母でもあるいとは、

母を亡くしたあと、

まひろにとっても

母代わりだっのかもしれず

感慨深そうだ。


しかしまひろは浮かない顔で

座っている。


「宣孝殿、あちらで一献

いかがでござるか?」


「うん」


「さあさあ」


なんだか居心地悪そうに

父、為時は席を立った。


「父上の気持ちも

少しは分かってやらぬか」


為時がいなくなると、

宣孝はまひろを軽く叱る。


きっと普段から為時とは

ろくに会話もないのだろう。


父が、母を見捨てた、

あの日から二人の心は

離れたままなのだ。


「分かりませぬ」


まひろは憮然としている。


「亡き母上は大人になれば

父上の気持ちも母上の気持ちも

分かるようになると

仰せになりました。

されどまったく分かりませぬ」


宣孝は呆れたように

首を振った。


「そうやって突き詰めて

考え過ぎると幸せになれぬぞ」


「幸せとは何でございますか?」


「かわいくないのう」


「宣孝様にかわいいと

思っていただきたいとは

思いませぬ」


宣孝は楽しそうに笑った。


「こりゃ型なしだわ」


「宣孝さま」


まひろは呼び止める。


「父上が禄を頂いている

右大臣様の二の君は

何と言うお名前ですか?」


「知らぬな」


「ミチカネではないですか?」


お「右大臣様にはお子が大勢

おられるゆえ、

いちいち名前までは知らぬ。

それに右大臣家の二の君が

ミチカネという名であったなら

そなたはどうするつもりなのだ?

父上にどうせよと言いたいのだ?」


「分かりませぬ」


宣孝は珍しく厳しい声で言った。


「分からぬなら黙っておれ、

これはわしの心からの忠告だ」


宣孝が去っていったが、

まひろはもう一度つぶやいた。


「分かりませぬ」



「この家は居心地が悪すぎる。

昼間、息子に学問を授けるのはよいが

まひろと目が合うのは怖い」


二人で飲みながら、

為時はぼやいた。


「今更動揺するな。

ちやは殿の死因を病としたのは

よい了見であった」


「わしは己の学問の才を生かして

出世の道を歩みたい。

されどこの6年除目では

外されっぱなしだ。

右大臣様の子飼いであるからで

あろうか」


「焦るな、焦るな。

東宮様が帝におなりあそばせば

お前の道にも日が当たろう」


「そのようにうまくいくで

あろうか」


悲観的な為時に宣孝は


「いくいく!必ずいく!」


と励ましてやった。



まひろは部屋で歌を書いていた。


「人の親の心は闇にあらねども

子を思ふ道にまどひぬるかな」


月がまひろを照らしている…




街の中をまひろは

身を隠すように走っている。


とある、店の裏口から

中に入るまひろ。


絵師の男が


「遅いではないか。

急ぎの客が待っているぞ」


と声をかけた。


「はい」


まひろは客から見えない

戸板の裏で墨を広げた。


低い男のような声で


「お待たせいたした」


と、「客」に声をかける。


「好いた女子に送る歌をお願いしたい。

これに」


板の隙間から男は紙を

差し出す。


「苦手なことは人に任せるが利口。

そのための代筆仕事ですゆえ」


まひろは筆を持つと

しばし考えこんだ。


そして、微笑むと

つらつらと歌を書き連ねる。


「いかがかな」


しばらくして


「なんと見事なありがとうございます」


「お礼はこちらへ」


と、男と絵師の声が聴こえ、

まひろは喜ぶ。


「次の方」


まひろはどんどん、

恋の歌を代筆していく。


やがて小太りの男が、

紙ではなく木の板を

差し出した。


少し戸惑うが、

まひろはそれにも

綺麗な歌を書いてやる。


男…麻彦は


「ありがとうございました」


と喜んだ。


「次の方」


まひろはこの仕事に

生き甲斐を見出している。



内裏。


関白の藤原頼忠が、

相変わらず小さな声で


「ちまたを跋扈している

盗賊について検非違使庁の

人数を増やす手配を

進めておりますが…」


と述べる。


円融天皇は


「聞こえぬ」


と、厳しい声を出す。


「検非違使の人数を…」


「お上」


右大臣、藤原兼家が

大きな声で言った。


「やる気のない検非違使の

人数を増やしたところで

事は変わりませぬ。

検非違使庁の別当を変え

士気を高め盗賊を捕らえた者に

褒美を出すことがよかろうと

私は存じます」


頼忠が小声で反論する。


「一度話し合ったことを

覆すとは政の手順をないがしろに

すること」


「事は急ぎます」


「慎まれぬか、右大臣殿」


と、源雅信が注意する。


兼家は構わず


「お上のご裁断を」


と仰いだ。


「お上!」


円融天皇は黙って聞いていたが

兼家の言やもっともである。


「分かった、検非違使庁の

人数を増やした上で

別当も改め盗賊を捕らえた者には

褒美を遣わせ」


「ははっ」


と兼家は頭を下げたが、

天皇はそれを不愉快そうに見た。



藤原実資が


「今日は関白様のお声が

ひときわ小さくなかったか?」


と声をかけると後ろを歩く

俊古が


「いつものことでございますが…」


と答える。


「わしは右大臣様のことは

正直言って好きではない。

されど本日右大臣様が

仰せになったことは

実にもっともであった。

正直言って右大臣様は

好きではないが正しかった。

好きではないがな」


好きではない、と

強調しながらもこうして

実資のような男からも

兼家は政治家としては

一目置かれているようである。


蔵人頭、藤原実資。


天皇の側近の長として

円融天皇の厚い信頼を得ていた。



大内裏。


右大臣、藤原兼家と

亡き時姫の子供たちは

官職を得て順調に

上級貴族としての道を

歩んでいた。


長男、道隆。


次男、道兼。


三郎と名乗っていた

兼家の三男は元服後、

藤原道長となった。



兼家の娘、詮子は父や兄の

願い通り天皇の皇子を産んだ。


「はい…おお、上手、上手」


と、詮子が遊んでやっている。


「おいで、懐仁」


幼い懐仁親王が


「母上!」


と抱きつく。



しかし…円融は子どものいない

遵子を后の最高位である

中宮にした。


「きれい…」


「そなたのほうがもっと

きれいであるぞ」


と、若々しい恋人同士のように

二人は愛しあっている。



元々は円融天皇は、

詮子のことも大切にして

くれていたはずだった。


が、兼家が増長することを恐れて

詮子を遠ざけたのだ。



道長が矢の訓練をしている。


矢は見事に的を外さない。


「右兵衛権佐殿、

梅壺の女御様より

お召しでございます」


道長は


「うん」


と頷く。


広盛が


「また姉上のお呼びか?」


からかうように言った。


また、というくらいなのだから

たびたびあるのだろうし、

三郎だった頃と同じく

姉弟の仲は今も変わらずに

良い関係なのだろう。



その頃、父の兼家が先に

娘である詮子に進言していた。


「懐仁親王様をお連れになって

東三条殿にお下がりに

なりませぬか」


自分の娘とはいっても、

いまや帝の妻である。


兼家は言葉に気をつけている。


「もう何年も帝のお召しが

ないことを父上まで

ご心配なのですか」


「さにあらず。

懐仁親王様を次の東宮に

更に次の次の帝に

なし奉るには、

一刻も早く帝にご退位を

願わなければなりませぬ」


「それでなぜ私が

東三条殿に下がらねば

ならぬのですか?」


兼家はしばし黙ったが


「懐仁親王様は

帝にとってただ一人の皇子。

その皇子を人質にとって

ご退位をお願いいたします」


と、野心を隠さずに伝えた。


「人質…」


「私の手元に置けば、

生かすも殺すも私次第、

ということでございます」


親王は兼家にとっても

孫にあたるのだが、

兼家は平然と述べた。


さすがに詮子は拒む。


「今、内裏を去るのは

負け犬のようで気が進みませぬ。

いま少し考えさせてください」


あくまで帝の妻である。


兼家も無理強いまではできない。



思いとおりにならない娘に

苛立ちながら兼家は、

廊下を歩く。


そこへちょうど道長が

通りかかった。


「何をしておる」


いきなり怒るような口調の

兼家に


「姉上からお召しがありまして」


と、道長は答えた。


渋い顔をすると


「何事も父の判断に従うがよし、と

言うておけ」


言い残した。


「は…」



「仕事中のお呼び出しは

困ります」


道長は詮子に言った。


「それはこの前も聞いた」


「ならば…」


こうして呼び出されるから

仲間にはからかわれ、

父からも八つ当たりされるのだ。


「だって、道長しか

心許せる人はいないのだもの」


そんな姉の様子に、

道長はため息をついて

横に座った。


「私、帝のお心をもう一度

取り戻したいの」


「えっ!?」


「そんな驚いた顔しないでよ。

帝は懐仁の父君であるだけでなく

私にとってもただ一人の殿御なのよ。

だから東三条殿には戻りたくないの」


こういう話は苦手だ、と

ばかりに道長は顔をそむけた。


「この世の中に心から

幸せな女をなんているのかしら?

み〜んな、男の心に翻弄されて

泣いている。

でも私はまだ諦めたくないの。

力を貸しておくれ、道長」


そう言われても、

こうして愚痴を聞いてやる以外

道長に何ができようか…


「えっ、私にそのような力は

ありませぬ」


「冷たいこと。

幼い頃からお前だけは

私の味方だったのに」


確かに歳も離れて大人の道隆や、

乱暴で怖い道兼に比べたら

姉の詮子との仲は良かったし、

優しくしてもらってきた。


「分かることは分かります。

忘れられない人のことは

何年たっても忘れられないものだと…」


道長はどこか遠くを

眺めるように、

キオクを辿るように言った。


珍しく真剣な表情だ。


そんな道長に詮子は

首をかしげた。


「されど、帝のお心を

取り戻す策については…」


「道長!」


詮子は話を遮ると、

楽しそうな顔になった。


「お前、好きな人がいるのね?」


と詰め寄る。


「へ?」


なんというとばっちりが

突然来るのだろうか。


「いや…そんな者はおりませぬ」


しかし詮子はついに、

あの三郎が恋を、とばかりに

笑っている。


「姉上の気持ちが分かる、

と言っただけで」


「好きな人、私が見極めて

あげるから。

道長にとってよい女子かどうか」


「そんな者はおりませぬ」


「う〜!道長もそうなんだ〜。

私も頑張ろう!」


なぜかそれで詮子は、

納得してくれたようだが


「え〜…」


と、道長はあきれた。


とはいえ道長の心の奥には、

もうあれから何年も会えていない

まひろのことが、

浮かんでいたのだろう。


まだ恋をする、というような

年齢でもなかったろうが、

なぜあのときまひろは、

来てくれなかったのか?


それは道長の心の中に

ずっと引っかかっていた。




「犬のように盗むのが

うまい男と

鶏の鳴きまねのうまい男を

家来にした名君とは誰か」


まひろが離れて書物を

読み漁っている中、

父の為時が太郎に

学問を教えている。


太郎は答えを見ようと

巻物をのぞき込もうとする。


為時が咳払いをした。


「…ヘイゲンクン?」


まひろは小さい声で


「孟嘗君」


と、つぶやく。


為時はあきれたように


「間もなく元服だ。

元服したら大学に入らねばならぬ。

なぜ真面目にやらぬのだ!」


と、机を叩いて説教する。


「真面目にはやっております。

でも私は賢くないのです。

賢さを全部姉上が持っていって

しまわれたので」


太郎はとんでもない理屈で

開き直る。


まひろが余計なことを、

とそちらを、見た。


「それでも何でも大学には

入らねばならぬ!

大学を出なければ

まともな官位は得られぬのだ」


為時は怒っている。


「大学に行かねば官位ももらえぬ

低い身分に生まれたのも

私のせいではありませぬ」


悪びれた様子もなく、

太郎は笑顔でのんびり答える。


そういえば同じ学問嫌いでも、

道長はすでに右兵衛権佐に

任じられており、

この時代には家柄はそれくらい

重要な位置づけであった。


いま、叱っている父とて

除目では外されっぱなしだ。


右大臣、兼家が用意してくれた

仕事があってなんとかなっている。


「これより東宮様のもとに

上がるゆえ明日までに

【史記】の【孟嘗君列伝】を

そらんじておけ。

今日はこれまで!」


為時はそう、叱ると仕事へ

出かけた。



「姉上」


と、情けない顔で

太郎がまひろのもとに

駆け寄る。


「さっきの答え、何?」


「だから孟嘗君」


「はあ…知らねえ〜…」


と、太郎は寝転がった。


「孟嘗君の【鶏鳴狗盗】という

お話よ。

秦の昭王に捕らわれて

殺されそうになった孟嘗君が…」


詳しく話そうとする、まひろ。


「やめて、気持ち悪いから」


太郎は耳を塞いだ。


「気持ち悪い?」


まひろは不思議そうにする。


「気持ち悪い。

学問が好きすぎる姉上が

気持ち悪い」


とんでもない言われようだ。


「学問が好きなわけじゃないわよ。

漢詩や和歌や物語が好きなだけ」


と、いきいきと目を輝かせるまひろ。


太郎はため息をついた。


「賢い部分を全部取ってった

わけじゃないからね。

出かけてくるわ、

父上にはないしょよ」


と、まひろはまたあの

絵師のところへと仕事に

出て行った。



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あの母の死以来、

あんなに仲が良かった

まひろと為時の間には

会話すらほとんど

なくなってしまったのが

とても切ない。


為時自身が家は居心地が悪い、

なんてボヤいている始末である。


親戚の宣孝は為時が、

苦渋の選択をしたことは

よく理解してくれているから

まひろに父上のことも

分かってやれ、と伝えるが

まひろは、分かりませぬと

突っぱねてしまう。


こうしたまひろについて、

いくらか批判もあったのだが…


成人の儀の晩にまひろが

書いていた歌は


「人の親の心は闇にあらねども

子を思ふ道にまどひぬるかな」


百人一首のものだが、

人の親の心というものは

闇ではないのだけれど、

子供を思う道には迷ってしまうのかな、

という意味合いである。


これは父も苦しんでいるのは

わかっているとも取れるし、

でも私のことを思うあまり

父上は間違ってしまった、という

心の叫びともとれる。


こうした部分を紐解いていくと

決してまひろは、

父に反発しているだけの

聞き分けのない少女なのではなく

彼女自身が葛藤を抱えて

この6年を生きたことも

見えてくる。



6年という月日が流れ、

かつて藤原兼家が安倍晴明に

関白、頼忠の娘の遵子に

子供ができないようにしてくれと

頼んでいた願いは叶ったようで

詮子のほうに子供が生まれた。


が、この時代の呪いというものに

代償があるのかはわからないが、

子供が生まれた反面、

詮子は帝から遠ざけられて

しまった。


これは人を呪った代償ともいえるが、

現実的には詮子に子供ができたことで

より権勢を振るい始めた

兼家のことを帝が警戒したからで、

現実的な解釈もできるように

上手く、描かれている。


ただ、兼家という人は

単に権力を好きにしている、

かというとそうでもなくて

あの藤原ロバート秋山ならぬ

藤原実資は兼家のことは


「好きではないけど正しい、

好きではないけど」


と認めている。


この台詞だけでも、

実資という人は相手の人となり、

ではなくて実際の能力を

重視する人間だということも

よく伝わってくるし

少ない出番でもしっかりと

視聴者に印象を残している。



まひろは代筆仕事を

楽しそうにしているが、

これはこれで


「偽りを重宝する者を

バカというのだ」


と幼い日には言っていたのに、

偽りのような仕事をしながら

そこによろこびを得ている、

という点においては

まひろとて父のことは

言えない面もある。


が、まひろの場合には

あくまでもその自分の嘘で

人が幸せになることを

嬉しいと感じられるから、

恋文の代筆なんてことを

しているわけだから

動機が悪なわけではない。


だからこそ、

この時代も現代もそうだろうが

善悪の判断は難しいものがある。



三郎は道長となり、

すっかりイケメンとなった。


右兵衛権佐といえば、

あの源頼朝が「佐殿」と

呼ばれていたのと同じ

官職であり従五位下、

くらいの立場だ。


まだ若いのに藤原家、

兼家の一族であるというだけで

こうした官職につけてしまうのが

この時代。


だからこそ貴族たちは、

高みを目指していた。


もっとも三郎、道長自身はあまり

そういうことにも無頓着だろうし

相変わらず詮子とは楽しそうに

過ごしている。


詮子との話の中で、

忘れられない人がいることに

思いを馳せていた道長。


あの頃のまひろの年齢を思うと、

道長から見ても恋、とは

ちょっと違う感覚なのだろうが

後半、二人が再開するシーンは

普通のラブストーリーのようで

やはり面白い。



まひろと道長、というのは

夫婦になるわけでもないし

愛人関係だった、というのも

俗説のひとつでしかないのだが

この二人に関しては、

恋人同士、というよりも

男女の友情みたいなものも絡めた

特別な関係になっていくのかな、

と思っている。


もちろん、恋人のようにも

なるのだろうけど。



歴史に詳しいまひろのことを


「気持ち悪い」


と評した弟、太郎。


これは現代でもありそうな

やりとりで面白かったし、

まひろのヲタク趣味が

わかる感じで良かった。


詳しすぎると、

相手は引く…w


ただ、まひろはまひろで

学問が好きなのではなく

漢詩や和歌、物語が好きと

言っている。


これはすごくわかる話で

俺なんかもそうだけど

少し普通の人よりも

歴史に詳しいと


「よく勉強したんですね!」


と言われがちだが、

実は全然違う。


勉強、という意味で暗記して

覚えたようなことは何もなく、

単純にその歴史の中にある

こうしたドラマであったり

物語が面白かったから、

自然に覚えたというだけ。


ほとんどのヲタの人達は

そんなもんではないだろうか。


このやりとりも現代風で

批判もあるようなんだが

そんなことにいちいち

目くじらを立てるのは

バカバカしい。


実際、昨年の大河ドラマなんかも

観る前までは


「歴史のことがまったく

わからないから楽しめるか

自信がないです」


と書いていた歴史初心者の方が

後半にはもう


「平平コンビ大好き!」


みたいな推しを見つけていたし、


「現代のドラマと変わらなかった

どころか、

みんなが命がけで生きているから

かっこよかった」


と書いていた。


きっとそういう人たちは、

家康の「物語」は

忘れないだろう。


何かを好きになるのって、

そんなもんなのである。


歴史だから難しいとか、

学問をしなければ!と

構えるからわからないだけで

そこにある人間の感情に思いを馳せ、

彼らの残した物語だと捉えると

一気に面白くなる。


こういう見方ができるまひろは、

俺から見るととても魅力的な

ヒロインだなと思う。


と、いうところで後半へ。