看取りのこと | NobunagAのブログ

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家庭菜園、ゲーム、アイドルなど趣味の話題や、子育て、介護関係のことをつらつらと書いています。

■看取りのこと■

昨日、急変された方がいて
ほとんど徹夜で、
見守らせていただいたが
そのまま小康状態となり
今に至っています。

看取りはこれまでに
何度も経験しているけど、
同じ死というものはなく
そして家族の思いも
みんなそれぞれ違います。

亡くなるときも、
眠るように亡くなることも
ありますし、
痛みが続いてしまう人も
また存在します。

苦しんでいる姿は
家族であれば誰もが
見たくはないもので…

施設で看取ってほしいと
ご希望をされていても、
いざとなると
その気持ちが揺らぐことも
あるものです。

昨日もあらためて
このまま施設でいいのか、
それともやはり病院へ
送ることを選ぶのか
家族の話し合いに
一緒に参加しました。

こればかりは本当に
難しいのです。

「管理者さんなら
どうしますか?
個人的な思いでいいので
聞かせてください」

と意見を求められることも
またよくあります。

本当に難しいです。

病院に行くことにより
救われる部分は、
少なからずありますからね。

あくまで自分としては

「長く暮らしてきた場所が
良いのではないか」

「病院の天井を見ながら
亡くなるのもまた
寂しいのではないか」

と思ったりはしますが…

とはいえそれは、
あくまで利用者さんに対して
思うのであって、
自分の親ならどうか、
自分ならどうか。

病気の種類にもよります。

本当に、本当にこればかりは
難しい問題です。

例えばグループホームでは
医療的な対応なんて
ほとんどできません。

たまたま今は専属の
看護師さんも勤務してますが
先生の指示がなければ
できることは限られます。

その先生もうちが
医療法人の経営だから
協力は得られるにしても
昨日や今日は休日なので
勤務していません。

やはりできることが
限られます。

熱を下げてあげたりとか、
咳を止めてあげたりとか、
その意味での本人の
苦しみを取り去ることは
ほとんどできません。

病院ならばその程度なら
できるのです。

しかし一方で、
このレベルの方に対して
病院ならばもう、
二度と口からなにかを
食べさせてあげることは
ないでしょう。

絶食でいわゆる

「管につながれての最期」

を待つことになります。

施設は…自由ですから…

昨日この方がうわごとのように

「あんパン食べたい」

と言われたので、
今朝は僕が…あんパンは
さすがに難しかったけど
おしるこをごく少量ですが
口に入れてあげたら

「…ウマイ」

と言いました。

はっきり言って、
文字通りの命がけで
それがきっかけで
誤嚥して死ぬかもしれません。

でもこれこそが、
介護士がすること、
できることなのです。

病院の看護師さんだって
優しく丁寧に対応は
してくれると思います。

でも正直にいって、
老衰でどうやっても
近いうちに亡くなる人が
突然病院にきたとして
その人は

「末期の患者さん」

としかとらえることは
できないと思います。

僕らにとっては、
患者さん…利用者さんでなく
これまでの生活をよく知る
○○さん。

家族でもないし、
あくまで他人ではあるけど
元気な頃から毎日、
同じ空間で過ごしてきた
一人の人間として、
送ることができます。

もちろん、
デメリットもありますよ。

現実はドラマのように
感動的ではまったくないから、
そうやってある方が、
死の縁にあっても
そんな空気は読まずに
相変わらず騒いでる人が
存在します。

そんな状況にあっても

「私を見ろ!
私のことを優先しろ!」

という人は必ずいて、
どうしようもないです…

それも認知症の悲しさですが、
もし亡くなったって、
同じ施設で過ごした仲間で
あるはずが、
翌日には

「…え?そんな人いましたか?」

ってなもんです…

もちろんスタッフとしても
大変なことではあって、
決して楽ではないです。

昨日から2時間しか寝てないし、
自宅待機状態なので
僕個人としてもそれは
なかなか大変です。

まぁ、それはいつもの
ことなんですが…

介護士の精神面で、
そういうことを
乗り切れるかどうかも
問われますよね。

介護士というのは、
医療関係者と違って
人の死について学ぶ機会が
ものすごく少ないんですよ。

うちの施設なんかは
偶然にもそういう経験を
何度かしているスタッフが
いるんですが、
やはり数多くはないです。


だからこそ僕は
単純に施設のほうが良い、
とは言い切れません。

こればかりはやはり、
家族が家族として
思い切り悩んで、
決めてほしい。

決めてくれたならば
全力でお手伝いはします。



重い話ではあるんですが、
そういう大事なことの
お手伝いをしているのは
誇らしくも思いますし、
介護士について

「オムツの世話をしてる人」

というような世間の誤解が
もっと解けてほしい。

先日も理解がないご家族から
スタッフが、

「あなたたちなんて
暇なんだから、
たかが介護士のくせに…」

と言われたようなのですが…

本当に残念なことです。



そういう声を跳ね返せる
力がほしいなと、
いつも思います。


亡くなる方々の思いを
背負って仕事しているので
介護士に看取られて
良い最期だなと思われる、
そういう職業にして
いかないといけない。