異食

◆異食◆

洗濯物をテーブルの上に置いておいたら、

ある利用者さんがそこにあった靴下を食べようとしてました…。

あわててその靴下は取り上げたんですけど、

そのあとまた他の利用者さんが洗濯バサミを近くに置いてしまい…

そのままポイッと口へ入れ、

入れ歯入れてないからバキバキとは鳴りませんが、

それくらいの勢いで噛み砕こうとしていたのでビックリしました。

これまでもエプロンに描いてあるイラストを食べようとする人もいたりしてたので、

気をつけてはいるんですが…。

たとえば、花とか植物系のものや

おやつが入っていた袋のようななんとなく食べそうな物だとまだ予測もしやすいんですが、

（あとは意外と多い便を食べるとかｗ）

靴下や洗濯バサミみたいにあきらかに食べれなさそうな物まで食べてしまうとなると、

この世界は危険なものばかりです。

たとえば一人で自室に寝てるときに、

枕カバーも食べるかもしれないし、

なんとなく置いてあるタオルも危険だろうし、

オムツなんかとても危険です。

以前どこかの施設でオムツを食べて窒息してしまった方がいて、

予測できたはずなので拘束でもすれば良かったというような判決が出た裁判があった気がしますが、

はっきり言って危険な方は２４時間オムツ以外の物に対しても危険なんで、

拘束すればなんでも防げるというもんではないと思うんですが…。

ましてや拘束は原則的に禁止されていますし…

この「原則的に」ってのもわけわからんところなんですけど。

わが施設でも当然こうした事故が起こらないように今後も気をつけていくわけなんですが、

どうぞ介護に携わっている他の皆様もお気をつけくださいませ。

それにしてもグループホームは認知症の方が暮らす場所とはいえ、

認知症とひとことで言っても症状は人それぞれなので、

すべてのことを予測し皆が安全に暮らせる環境を作るというのは本当に難しいです。