このたび、能登へ笑顔のバトンを渡しに行ったのは、
若村座長以下3人。無名塾の後輩の円地晶子さんとムラカミ。
3人がそれぞれの役割を果たす得難いトリオだった。
台本も筋書きもないのに、それぞれの場所で相応しいことが出来たように思う。七尾と珠洲、合わせて4ケ所の避難所を廻った。
若村さんは、呼吸を意識しながら有難うを全身くまなく言う独自のメソッドを披露。それを受けて、ムラカミが、「当たり前でない有難い」と解説。
狂言の心得がある円地さんは、笑い方の指導。ゲーム感覚で風船を渡して嬉しいことばを言う試みもした。絵本『パチパチのほし』を3人の役割分担も決めずにイキアタリバッチリで朗読。皆さんには、拍手で参加してもらった。
若村さんから、事前に、みなさんに「声を出してもらうようにしたい」と言われていた。長い避難所暮らしで、あまり声を出すことがないだろうからと。
「最近、笑ったことなかった。一人で笑っていても恥ずかしくないかしらねー」とはにかむ女性がいた。「大丈夫、笑って、笑って。笑うと血の巡りがよくなって、身体も温かくなりますよ」と答えた。
「能登、大好き~」って言いながら、それそれの場所で記念撮影をした。「大好き~」と自分で言いながら、涙ぐむ女性もいた。
いろんな感情を押し殺さずに、表に出したほうがいいと思う。
短い時間だったが、いい「氣」の交換が出来たように感じた。
(つづく)
円地晶子さん、若村麻由美さん、ムラカミ。
チームワーク抜群のトリオ。