論語知らずの論語塾は、4月から、春日局ゆかりの麟祥院を
会場にさせていただいている。
●「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」。
知仁勇。いわば心技体のようなもの。
孔子の教えに「武」を」加えて、春日局は、この言葉を「一生の宝」として家光を育てた。
智仁武勇の「智」は思考力、「仁」は思いやりや優しさ、「武」は行動力、「勇」は誠実、正直などの意味が込められている。
この逸話が庶民に伝わり、次第に「ちちんぷいぷい」に変化して広まったという説がある。
この日も、「仁」について学んだ。
「子曰く、仁に当たりては、師にも譲らず」
仁を行うときは、先生に遠慮しなくてもいい。
自分の思うようにしていい。
「奇しくも仁に志せば、悪しきこと無し」
他人を思いやる心さえ忘れなければ、悪い心を抱くことはない。
「仁に里(お)るを美(よ)しと為す。択(えら)びて仁に処(お)らずんば、焉(いずく)んぞ知なることを得ん」
仁を持たないと欲張りになり、心が落ち着くことはない。仁を持っていれば心が揺らぐことはないから、いつも穏やかな気持ちでいられる。
仁とは何か、いつも考え続け、一歩でも高めようと努力するようにしたらいい。
次回は、いよいよ100回目。