ようやく対面出来た。伊勢根付職人の梶浦明日香さん。
だが、初対面のような気はしない。
彼女は、NHKにいた頃、天気予報読むスタジオで、ラジオビタミンを聞きながら親近感を持ってくれていた。
ボクも、月刊誌「清流」で彼女の記事を読んだり、文化放送やクラブハウスで話して、親近感を抱いていた。
だが、なかなかスケジュールが合わず、ようやくこの日となった。
「縁たびゅう」のゲストで迎えることが出来た。
梶浦さんは、1981年、岐阜県中津川市生まれ。
彼女が語る「ご縁その壱」は、押阪忍さん。
小学生の卒業文集に書いたくらい憧れたアナウンサーへの門を開いてくれた事務所の社長だ。
アナウンサーの基礎を学ぶ教室では、私は特に厳しく指導され、自らのことを「鬼の塾長」と名乗るようになったほどだ。
その後、テレビ埼玉、NHK津放送局、名古屋放送局で活躍し、根付職人になるという展開も、快く応援してくれた。
「ご縁その弐」は、根付の師匠、中川忠峰さん。
ほとんど何も出来ない、長時間座ることすら出来ない梶浦さんを、おおらかに見守り育ててくれた。誰と出会っても変わらず、いつも自然体であることを大切にしている人。人を大切にすることってどういうことなのか、周りを先導する大変さや大切さを学んだ。
なかなか、新しい挑戦を良しとしない伝統この世界で、挑戦を否定しない姿にとても救われた。
「ご縁その参」は 凛九。様々な工芸を受け継ぐ東海地方の女性職人グループ。伊勢根付、有松・鳴海絞、伊勢一刀彫、尾張七宝、豊橋筆、伊勢型紙、伊賀組紐、美濃和紙、漆芸の9人が結集。
凛とした女性九人の集まりで「凛九」。
リンクにも繋がる。適材適所。得意なことを得意な人に任せて助け合って、9人1人も欠けることなく、結婚したり母になったりしながらも、補い合い切磋琢磨しながら続いている。
根付とは、江戸時代に煙草入れや印籠、財布などの小物入れなどを紐で帯から吊るし持ち歩くときに用いた留め具。
大名や武士を中心にポケットのない着物でも細かなものが持ち運べるよう重宝された。
手のひらに収まるほどの小さな中に込められた、細かな彫刻の美しさ、触り心地、デザインなどによる洒落・ひねりといった遊び心を楽しむ。中でも伊勢根付は、伊勢の地でとれる黄楊を使うのが特徴。
江戸時代『無事カエル』という祈りを込めてカエルの根付を持って帰るなど、お伊勢参りの土産物として発展した。今でも縁起や祈りといったたくさんの願いを込めて彫られている。
ひと目ではわからない形で、言葉遊びや彫刻の技による不思議、人々の祈りや縁起など、小さな彫刻の中にたくさんの思いが込められている。使う人と作る人の知恵比べ、遊び心の共有、細かな彫刻美が根付の面白さでもある。
梶浦明日香さんの3つの縁を聴く、シャナナTV『縁たびゅう』。
配信は、
7月1日(月)からの週と15日(月)の週に予定。
11:30~と20:30~の毎日2回配信。
ほどなく、YouTubeで、いつでもどこでも見られる。
24時間常時放送のインターネットテレビ局 - シャナナTV (shanana.tv)