山本かなさんは、人もうらやむ鎌倉と京都の二拠点生活を送っている。源頼朝と蓮をこよなく愛する。
京都生まれの京都育ち。
小学6年生の時、大河ドラマ「草燃える」をみて源頼朝に興味をもつ。
原作の永井路子の「北条政子」も読んだ。クラスメイトがピンクレディーに熱を上げているときに…。変わり者を自認している。
彼女のヨリトモラブは半端ない。
800年前の昔を生きた人だが、勝手にいろんな想像を働かせて、彼を感じて楽しんでいる。
彼は初陣でぼろ負け。父親も殺され、自分も殺されるところが伊豆に流されて生き延びる。伊豆での20年の流人生活が彼をより強運にした。そこで政子とも出会い、北条氏の後ろ盾をもらう。
源氏の嫡流とはいえ、ほかに後継者たる人もいた。でもその中から抜け出して、流人から征夷大将軍にまでなった。
かなさんは、頼朝が作った鎌倉が好き。歩いているだけでも幸せにひたれる。
いまから6年前、ベトナムハノイで蓮の魅力にとりつかれた。その翌年カメラを手にし、導かれるように蓮の撮影をはじめた。
蓮は泥の中から一本の軸を通し大輪の花を咲かせる。
遺跡から出土したタネが数千年の眠りから覚めて花を咲かせる。
人生は蓮の生き方とも重なる。
泥が嫌なこと、辛いこととすれば、その中にあっても自分という軸を
しっかり持ち大輪の花をひらく。
蓮のタネは私たちの可能のタネともいえる。タネの存在に気づいて育てていけば、美しい花を咲かせられるはずだ。
蓮はたくさんのことを教えてくれる。
蓮からの言葉を受け取り、自分ならではの道をしっかりと踏みしめて「今を生きる」。
かなさんは、大好きな街、鎌倉で初めての写真展を開く。
会場は、かつて頼朝が闊歩したであろう若宮大路に沿ったところ。
山本かな写真展、蓮「今を生きる」〜道〜は、5月9日(木)〜14日(火)
11時〜17時まで。
鎌倉市雪ノ下1-9-24小池ビル1階 道ギャラリーで。
山本かなさんへのインタビューは、
きょう8日(水)13:30~、21:00~
鎌倉FM「ナミの鎌倉ナビ」で放送予定。