タカオカ邦彦さんには、ボクのポートレートを撮っていただいている。
ボクの中のボクも知らないボクを引き出してくれる。
ついつい彼の「いいですねー」に乗せられてしまう。
タカオカさんは1955年、滋賀県生まれ。同世代だ。
山口県萩市でジャズ喫茶を営む増本義隆さんとは、東京綜合写真専門学校の同窓。旧知の増本さんから紹介されて知り合った。
人物写真家として作家、文化人、市井の人々を撮影してきた。
そのタカオカさんの写真展『大地とともに』が開催されているので観覧に行ってきた。
農業、畜産、花き、漁業など、日本各地の第一次産業に携わる人々をとらえたモノクロ作品が展示されている。
自然と謙虚に向き合いながら、誇りと信念をもって働く人たち。
ままならぬ自然を相手にしながら黙々と働く人たち。
みんないい顔をしている。
タカオカさんは、きょうも展示会の会場を抜け出し、「ちょっと撮りましょう」と、ポートレートを、何枚か撮ってくださった。
つくづく、人の顔が好きなんだと思う。
撮影されている被写体意識なんてどこへやら、自然体の自分でいられるのも、タカオカマジックだろう。
写真展『大地とともに』は、半蔵門のJCIIフォトサロンで、今月29日まで開かれている。
タカオカ氏撮影のショット