たんば女性STORY187~幸せになるクッキー | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

河村知佳さんは、身体にやさしい米粉のクッキーを作って、みんなを幸せにしたいと思っている。

1993年生まれ。生まれも育ちも大阪。

母が、たくさん美味しいものを作ってくれた。

母の作ったシュークリームは一番好きだった。

母方の祖父母の作った米と祖母お手製の味噌を食べて育った。

祖母が植えたいちごの畑やコスモスの畑で遊んでいた。

おやつには焼き栗やあんこ入りの手作りよもぎ餅、お正月などの特別な日には祖母お手製の巻き寿司や、赤飯、鯖寿司が並んだ。

祖母の食卓には手作りのものが当たり前にように並んでいた。

祖母の田んぼを教材にした「学習田」を小学校5年生の時に経験。 

祖母が講師となり田植えから稲刈り、その後のしめ縄づくりまで指導した。

父方の祖母も料理上手で、よく作ったものを分けてくれた。 祖母の薄味だけどおいしい煮物、自家製のぬか漬け、庭に生えた夏みかんの砂糖漬けも思い出の味だ。

こういう幼い頃の食文化体験が、知佳さんの今を作った。

 

神戸女子大学健康スポーツ栄養学科に進んだ。

大学時代からアスリートにサポートを経験した。 

当たり前のように食習慣が乱れている人が多く、あの手この手で知識を伝えても、なかなか大人の食習慣を変えるのは難しかった。目先の美味しいものや、便利で手軽なものについ飛 びついてしまう。

だから、子どもの時から正しい食習慣を身に着ける仕事がしたいと思い、 就職は保育園を選んだ。

保育園に就職して気づいたのは、「子どもたちが親と過ごす時間は限られている。」ということ。子どもの食生活は親に依存している。

親子の限られた時間に、 自分が出来ることは何かと考えた。 

会話の生まれる食卓でのコミュニケーションが重要と思った。 

作る過程を体験することで、作った人を知ることで、食卓に自然とコミュニケーションが生まれるのではないかと考え、農業に関心を持った。

 

保育園を退職後、農家巡りを始め、たどり着いたのが丹波篠山。 

大きな田畑を目の前に、私たちの食卓を支えているんだと実感した。 丹波地域の農家にも魅了され、ここで自分にできることを探そうと思い移住し た。 

丹波地域の農産物を使用した加工品を作りたいと考え、地域おこし協力隊に応募した。

現在は「shirahi」という屋号で、米粉のクッキーを作っている。

shirahiとは、白日神(しらひかみ)からとった。天照大神の別名だ。

自分の作る米粉クッキーで、子どもたちの顔を明るく照らしたい。

さらには、直接農園と関わり、クッキーを作るだけでなく、様々な食育活動に取り組みたいと考えて いる。 

 

河村知佳さん出演の「たんば女性STORY」は

4月16日、23日20:00~、

その週の土日10:00~、FM805で放送予定。