たんば女性STORY186~放送で話せないこと | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

FM805の収録の場合、ほとんど初対面。

事前に簡単なプロフィールを書いて送ってもらっているが、

基本は、スタジオでの「行き当たりバッチリ」の真剣勝負だ。

 

このたびのゲストは、布草履作家の福井真理子さん。

事前のメールで「番組の趣旨に合わなかったら出演辞退しますので、遠慮なくおっしゃってください」と。

そんなことを言った人はいなかったので、いささか身構えた。

だが、そんな戸惑いは、会った瞬間消え去った。

ざっくばらんな人だった。

それどころか、放送で話せないスペシャルなエピソードをお持ちだった。マイクオフの「本音」の方が面白いことは、よくあることだが、福井さんの「本音」が漏れたのは、リクエスト曲、浜田省吾の『あれから二人』の歌詞からだった。

「この想いがどこにたどりつくのか、今はまだわからないけど、重ねた唇のその柔らかな温もり感じてる」

この歌詞で、福井さんの青春時代が蘇り、恋物語の続編も聴くことが出来て、一気に距離が縮まった。だが放送で話せないことばかり。

例えオンエアは出来なくても、この曲明けから、互いのトーンは変わっているはずだ。

 

1955年生まれ。同世代ということも馴染む大きな要素。

見てきたテレビ、聞いてきた音楽が同じというのは大きい。

ハマショーも懐かしい。

英語が縁で知り合った夫が他界し、30年いた三田を引き払って、築70年の夫の実家をリノベーションして単身丹波へ引っ越した。

丹波に来て、布草履と出会った。Tシャツなどの端切れを利用して編む。足半(あしなか)草履といって半分の大きさしかないので、土踏まずが大地に触れ刺激される。身体の不調改善に一役買う。

今が、いちばん心身ともに充実している福井真理子さんであった。

 

福井真理子さん出演の「たんば女性STORY」は

4月2日、9日20:00~、

その週の土日10:00~、FM805で放送予定。