アナウンサーっぽくない2人の朗読 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

稲葉寿美さんは、「アナウンサーっぽくない人」だと思う。

型にハマらず、融通無碍。誤解を恐れずに言えば、発音やアクセントに、やたらにこだわらない。もちろん基礎がちゃんと出来ているからのことだが。

アナウンサーっぽくないと言えば、ボクもそうだ。

 

稲葉さんは、朗読女子「LUCE」と銘打って、朗読活動を続けている。美しい日本語を魂を込めて伝えたい、心に届く素敵なストーリーを朗読する大人のための読み聞かせ会を、アナウンサーやリポーターを中心に結成した朗読女子集団として、10年あまり続けている。

そんな稲葉さんと、「いつか朗読会出来たらいいね」と言い続けてきたが、ようやく実現した。

 

まずは、アナウンサーにも馴染み深い「外郎売」。半纏を身にまとい、ウォーミングアップの声出し。

2月22日は、猫の日。猫にまつわる絵本を読む。

そして、ギターの望月さんの伴奏で「お出かけギター」。

一昨年の岐阜以来の再演。

佐々木良さんが超訳した万葉集を読み合ったが、どうもボクの選択がエロティック路線だったようだ。だが、稲葉さんのS的部分がかいま見られ面白かった。

稲葉さんの創作「レディゴダイヴァ」は、11世紀イングランドで、夫の圧政を諌めるため街を裸で馬に乗って行進したという有名な伝説をもとにした物語。

そして、「つららの坊や」で締めくくった。

会場も泣いたり笑ったり忙しかったようだ。

 

(ギター 望月雄史さん 稲葉寿美さん)