論語知らずの論語塾96~言忠信行篤敬 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

きょう2月13日は、安岡正篤さんの誕生日。

ちなみに旧暦だが、渋沢栄一も2月13日生まれ。

 

子張、行はれんことを問ふ。子曰く、言忠信、行ひ篤敬なれば、蛮貊(ばんぱく)の邦(くに)と雖も(いえども)行はれん。言忠信ならず、行ひ篤敬ならざれば、州里と雖も行はれんや。立つ則ち其前に参するを見る。輿に在りては則ち其の衡(こう)に倚るを見る。夫れ然る後に行はれんと。子張之れを紳(しん)に書す。

 

子張が、どうしたら相手に自分の想いが伝わるのか、孔子に質問した。高橋源一郎訳がわかりやすい。

「話すことばが真剣で、一度言ったことを違えない。いつも誠実で、真心がこもっている。そうしたら世界中どこに言っても、想いは通用するだろう。逆に言葉が出鱈目で、いい加減なことしか出来ないとしたら、生まれ故郷ですら相手にされないだろう。いま言ったことをスローガンにすると『言忠信行篤敬』ということになる。この6文字を、いつも目につくところに貼っておくといいよ」

いい言葉と出会ったら、それを書き留め、目立つところに貼り出し、声に出して何度も復唱する。そうすることによって、それが身に付き、自分のものとなる。

コロコロ変わる答弁をする政治家に伝えたい言葉だ。