兵庫県丹波市氷上町井中に、生地に小麦粉を一切使わず、米粉で作るパンの店「グルテンフリーベーカリー369(ミロク)」がある。
ブラジル出身のメンデスカワハラ・エリオシンイチさん、見尚子(みなこ)さん(36)夫婦が開いた。
8年ほど前に大阪から丹波市春日町へ移住した。
見尚子さんは長女の小麦アレルギーに悩まされ、長年、米粉料理を研究するうち、パン店開業に行き着いた。米粉パンは、「誰より娘が喜んでくれたもの」でもあった。
サポートするエリオさんは、かやぶき職人。今後、農業と兼業し、手作りの米や野菜をパンのメニューに生かせないかと考えている。
生地には卵や乳製品も使わない。
人気の食パンや黒ごまバケットをはじめ、ジャムパン、あんパン、たまごサンドなど6―7種類を提供。
トースターで焼くと、表面がカリッと、中がふわふわになるので、お薦めの食べ方。インスタグラムで発信したところ、福知山や三田市などからも、同じようにアレルギーに悩む人らが買いに訪れている。
見尚子さんは、「米粉パンは硬いというイメージがあるのか、柔らかさに驚かれる人が多い。アレルギーのある人はぜひ一度食べてほしい」と話す。今後は地域の米や野菜も使って、地産地消に役立てばと思っている。
メンデスカワハラ見尚子さんのインタビューは、「たんば女性STORY」で、去年9月26日と10月3日に放送した。