おだやかに地域の未来を語る男 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

この人は、たぶん怒ったことがないのだろう。

この人は、声を荒げたことがないのだろう。

いつも微笑みをたたえながら、穏やかにやさしく語る。

その口からは、ふるさとの未来を見据えた思いが語られる。

 

小橋昭彦さんは、1965年丹波市生まれ。

柏原高校を経て、大阪外国語大学卒業。

広告制作会社に勤めた後、メールマガジン『今日の雑学+)』を創刊。読者数は7万人を超え、人気を集めた。

ITベンチャー創業、早稲田大学大学院非常勤講師などを経て、2002年生まれ故郷の丹波市にUターン。

2012年にはPR会社「株式会社ご近所」を創業。スタッフは全員、地域づくりに関心を持つ移住者(女性)というユニークな会社。一貫して地域活性化に取り組んできた。

現在はNPOや会社の経営を離れ、丹波市議会議員として活動している。

 

小橋さんが私費を投入して開設したコワーキングスペース『iso乃家(いそのけ」を案内してもらった。

本州一低い分水嶺、丹波市石生(いそう)の「水分れ(みわかれ)」。意思決定の聖地とも言われている。

南北をつなぐ場所は、生命や文化が行き交う多様性のある「氷上回廊」としても知られてきた。

その場所にほど近いコワーキングスペースは、実践ローカリズムの場でもある。年齢性別職業を超え、様々な人が集う場から、地域の未来を担う逸材を育てたいという思いが小橋さんにある。カフェのように気軽に立ち寄れる場所だ。

 

小橋さんは、いま重大な決意をしている。

丹波市の未来のためにひと肌脱ぎたいと考えている。

声高に耳心地のいいことを言わず、出来ることだけを淡々と語る彼は、信用に足る人材だと思う。

ボクなりの関わり方で応援したい。

 

コワーキングキャビン。

未来への船出を支える船室(キャビン)をイメージ。

ソーシャル・デッキ。

セミナーやワークショップなど、各種イベントや茶話会に適した畳の部屋。交流を生む人生の甲板(デッキ)をイメージ。

ミーティングルーム。立ち会議も可能なカウンターデスク。

(ホワイトボードにニャロメ描いてはしゃぐムラカミ)