ことば磨き塾に通う人には、「聴く耳」がある。
いいかげんに聞き流さない。しっかり受け止める。
だから自分の想いが話しやすい。
名古屋ことば磨き塾2回目。
29歳の青年が、独り言のように呟いた。
「メールやチャットにどんなことばを使えばいいか考えているうちに腹痛が起きる。ことばで傷ついた経験もあるから、ボクは傷つけないようにしなくちゃと思えば思うほど、ことばが見つからなくなる」
「人間に興味がない。人間を信用しきれていないのかもしれない。何やってもムダな気がする」
この日、彼は、幾度も発言した。きっと、「ここは胸襟を開いていい場所」と思ってくれたのだろう。
たまたま29歳の息子を持つ2人の女性がいた。完全に母親目線で「人生に無駄なことはないのよ。人生捨てたもんじゃないわ」と、真摯に案じながら言葉かけをしてくれた。
余計な差し出口したかと思っていたら、講座終了後、彼の方から女性たちの方に近づいてきたそうだ。
「日頃から色々思うところがありました。言ってもらえて良かったです。 すごくガッカリする経験があり、努力したことが無駄になったり、ダメージを受けたので今のような自分になってしまった…」率直に語ったそうだ。女性は「苦労してないように見えるかもしれないけれど、私にも勿論色々な事がありました。嫁姑問題、ビジネスのトラブル、金銭的なこと。先が見えない時もあったけど、諦めずにコツコツやってきました。 人生に無駄なことは無い。これは間違いないと自身の経験から思ったし、信じてほしい」と声をかけたそうだ。
嬉しいことばの循環が行われている。
「伝わるように伝えるには、どうしたらいいのか」も考えてみた。
●最大限の努力と思いやり。
●100%に近づくよう努力する。
●100%伝えようとしない。
●相手に委ねてみる。
●引き際の良さもダイジ。
●自分以外に興味を持つ。
●伝わることを期待しすぎない。
●情報の整理をする。ex.料理で言えば分量より美味しさを!
●例え話を活用する。
●愛情を持って話す。
●感情を表立って出さない。
●いいさじかげん。
●経験を積み重ねて。
●自分軸でなく相手軸で。