神回の名古屋 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

名古屋ことば磨き塾が再開した。

千種駅前の「my color」というフリースペースが会場。

見晴らしもいいし、部屋の空気感もいい。

変幻自在の机も素晴らしい。

 

ことば磨き塾は、毎回オンリーワンになる。

毎回、「初めて」になる。

その場その時、そこに集まった人たちが作り上げる場になる。

 

このたびも、一人一人が「ことばを取扱いあぐねている」ことを

率直に語り合うことで、触発され、「神回」となった。

 

自分の口にした言葉が未来を作る。

自分のことばは、かなり意識しないと相手に届かない。

ことばを受け止める方も、かなり意識しないと、自分の引き出しに入れられない。ボクの実体験をもとに、なぜ言葉を磨くことが大事なのかプレゼンした。

それを受けて、一人一人が語る。

●言葉は、傷つける覚悟を持って、はっきり言うべきと思ってきた。

角が立つこともあるが、配慮しずぎるのも性に合わあい。

●相手の言葉を聞きすぎてしまう。ゆえか、言葉が詰まりスラスラ出てこない。

●言葉の洪水、言葉がノイズのような世の中、深く考えることもない。

●言葉のチョイスが難しいが、激しく考え優しく語るようにしている。

●想いが募ると、早口になる。

●「とても」「かなり」「すごい」…語彙が貧困。

●イベントナレーターしているが、本当にそう思って伝えているか、いつも悩む。

●人生楽しいことしかやらないと決めてきたが、ここに来て努力が足りないのかと自問自答。

 

一人一人の発言に、みんな真剣に耳を傾け、自分ごととして丁寧に向き合った。言葉が一つも素通りしなかった。

参加した若手2人から嬉しい感想が届いた。

●このような参加型の講演会は初めてで、どのように振る舞ったら良いか分からず、終始緊張をしていました。にも関わらず、村上さんは若輩者の自分にも真摯に向き合っていただいた上、厳しくも優しいお言葉をかけていただきました。 

 自分は普段、読み書きをほとんどしない制作系デスクワークの仕事をしています。それゆえなのかは分かりませんが、社内会議や取引先との会合では、突発的な意見を求められた際に、訥弁(とつべん)を挟んだり吃音がでてでしまい上手く言葉を伝えられませんでした。

これまでは事前に会議などの内容を頭に入れて、話す事柄を決めておくことでなんとか対応していました。それでも間ができたタイミングでいつも意見が被せられてしまったり、どうにかして伝えようと早口になってしまい、文章以外では自身が思ったような内容がきちんと伝えられた事があまりありません。

村上さんには、そんなボクの想いも汲み取っていただき、喜ばしいアドバイスをいただけました。 

「間」の大切さ。無言も言葉。言葉と言葉が空いてしまっても、伝えたい思いがきちんと言葉に出来ていれば心配ない。無理せずにゆっくり話せば良い。 自身を肯定していただけたようで嬉しい反面、意識して間を作る難しさも痛感させられました。

村上さんの他の受講者方とのやり取りも拝聴しましたが、言葉の選び方や話題選びに運び方、間やトーンがとても自然で、その場にいるだけで沢山勉強になりました。  非常に有意義な時間をいただいた事に感謝いたします。

●胸がスッと楽になる時間でした。若輩者ですが、深みのある人生を目指して邁進していきたいと思います。

 

女性陣からの嬉しい感想。

●次回までに、自分の発する言葉を意識することと、聴す(ゆるす)ことにトライします。

●多少緊張しつつ参加しましたが、いろいろな切り口からお語られる皆様のお話に共感したり気付かされたりしているうちに、あっという間に終わりの時間になっていました。

 

アナウンサー、ナレーターも2人からも嬉しい感想。

● 『自分の事が好きな人は 自己肯定出来ているんだけどね』 その一言に、つきると思いました。 帰り道、そして 今もなお、 いろんな事を思い返しておりますが、、 初めてお目にかかった方に 心の中を見透かされたような でも そうじゃない(そうで合ってほしくない) そんな2時間でした。

●村上塾生になれて光栄です。ふつう、先輩といえど、同業者の講座には出ないんですが、きょうは来て本当によかったです。

 

(名古屋塾再会の立役者 内藤康伸氏と)