FMーHANAKOが… | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

西日本初のコミュニティーFMとして30年前に開局した「エフエムもりぐち」(愛称・FM―HANAKO)が、3月末で放送を終了することになった。

エフエムもりぐちの売り上げの8割を占める守口市と門真市の放送業務委託料が来年度以降、支払われない見込みになったためだ。

 

エフエムもりぐちは1993年7月、北海道函館市の「FMいるか」に次いで全国2番目のコミュニティーFMとして放送を開始した。

95年の阪神淡路大震災では避難所情報や災害情報を流し、被災者を支え続けた。

その後も、地域密着型の放送局として機能してきた。

だが、近年はインターネットやスマートフォンの普及、SNSの発達など、情報伝達の方法が開局当初と大きく変化してきたことから、守口市と門真市が「来年度以降の委託料の支払いは厳しい」と判断した。

情報伝達手段としてSNSなどが発達したことでFMの使命は終わったことを理由にされているようだが、どうも合点がゆかぬ。

匿名のメディアと公共の電波を一緒にされては困る。コミュニティFMのラジオとしての役割を軽視されては困る。

 

FM―HANAKOでDJをしているもりのんから依頼されて、インタビュー収録に行ってきた。もりのんは、大阪ことば磨き塾生の一人。

ラジオの魅力を大いに語り、放送が終わることを惜しむ話もしてきた。

放送は、3月28日午前10時から。

エフエムハナコ 82.4MHz |守口市・門真市のコミュニティFM (fmhanako.jp)

ちなみにHANAKOの由来は、開局当時の市長が花や緑の多い守口に!という想いを込めて名付けたそうだ。放送で花を咲かせてきたのに、代が変わると、花の存在が忘れ去られてしまうのか…。

(ミキサーの高井彩夢さんは22歳。

これからのラジオをしょって立ってね)