西賀茂・法雲寺彼岸会で種まき | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

京都・西賀茂の法雲寺の彼岸会法要のあとの講演会にお招きいただいた。小島淳祐住職が、京都新聞でボクのことを知ったのがきっかけだ。

控室で出番を待っていると、「村上が!」「村上が!」とボクの名を呼ぶ声がする。廊下を小走りに息せき切っている人もいた。

WBC準決勝で、村上(村神様)が劇的サヨナラヒットを打ち、日本チームが勝ったのだ。

講演会のつかみも、もちろん、それにした。

きょう3月22日は、母の命日。

昨日も、典型的な京女である母のことを話題にした。

嬉しくないことばの種を蒔いていた母はある意味反面教師。

そのことも含めて、母には感謝するばかりだ。

法雲寺本堂で、母はクシャミを繰り返していたことだろう。

 

法雲寺(ほううんじ)、山号は日照山。浄土宗西山深草派に属する。

天正19年(1591年)、豊臣秀吉の母、大政所が帰依する長翁玉春上人によって開かれた。現在の住職で32代目。

当初は聚楽第近くの四条大宮の地にて創建された。

しかし、交通の中心地四条大宮では、墓地や駐車場の確保も容易でなくなり、昭和58年(1983年)、西賀茂の地に移転した。

境内の十一面観音菩薩石像は高さ10m、一刀彫りの石像としては日本一の高さを誇る。

本堂から眺める比叡山を始め、東山三十六峰は絶景。

 

ボクの講演会予告が掲載されている寺報に、言葉についての住職の想いが綴られていた。

言葉使いがあか抜けている人を「上品」という。その反対に粗雑な言動の人を「下品」という。「品」はヒンと読まずホンと読む。言葉の取扱いに注意を払いながら、「上品」なことば使いに気を配りたい。

 

(小島淳祐住職と)