帝国ホテルは、「村上信夫」ゆかりの場所だ。
総料理長、村上信夫さんが、陣頭指揮をとっていた場所だ。
ここに来るたびに、村上信夫さんの笑顔を思い出す。
「ニコニコしていないと美味しい料理は出来ない」と言っていた言葉を思い出す。
その帝国ホテルで、会社経営者ばかりの集まりで講演してきた。
一国一城の主たちばかり。むしろ学ぶことの方が多い時間だった。
中でも、帝国ホテル前会長の小林哲也さんとの座談は有意義だった。
ボクは、開演の1時間前に一番乗りしたのだが、そのあとすぐ現れたのが小林さん。名刺交換して、「おぅ!村上シェフと同姓同名ですね」と言われ、シンパシーを持っていただいたようだ。話しかけの妙、上手なリアクション、話題の豊富さ、そして、偉ぶらない。さすが長年、由緒あるホテルで陣頭指揮をとってきた人は違うと感じ入った。
出来たらCDを使いたいと、会場にいたスタッフに伝えた。
会場に音響設備があったようなので、それを使うか、
CDプレーヤーを用意してもらえたら有難いと軽い気持ちで言ったのだ。静かにうなづいたスタッフ、その数分後には、特別のCD再生機を用意して、配線もして会場のPAから出るようにしてくれた。音量調節機も付けてくれた。
この間、3分くらい。しかも、バタバタ感がまったくなかった。
この一連の動きを見守っていた小林前会長も「村上さん、こういうときは、さすが帝国ホテル!と言ってください」と笑顔でご満悦だった。
さてさて、このたびボクを招いてくださったのは、株式会社ブルームBloom Corporationの足羽由美子代表。山本一力さんの推挙だ。
企業コンセプトは「人が自分を開花する」
足羽さんは、静岡で会計事務所を営んでいる。
長年企業の会計監査などに携わりながら感じてきたのは、企業経営者には、次代を担う人材を育成する責務がある。そのためには、自らが学び続けねばならないということ。
その場を作ろうと、自らが会社組織にして、2018年旗揚げした。
今年は、第五期。その1回目の講師として呼んでいただいた。
経営のために必要不可欠な「幅広い感性と高い視座」を養う場だ。
全員で教え、全員で学ぶ少人数による深い学びの場だ。
学ぶエネルギーが大きな花を咲かせるという足羽さんの強い思いがある。
言葉の取扱いについて、熱弁を奮ったつもりだが、釈迦に説法だったかもしれない。
参加した企業経営者の口から、企業理念や、自分のモットーについて、心惹かれる言葉が出てきた。
●「不断の前進」を企業理念にしている。
●「一人勝ち」にならないよう心掛けている。
●人の美しい暮らしを創造する。
●素直、明るく、元気よく。
●至誠、天日を貫く。(誠実を尽くせばその思いは天に通じる)
●人生は、運と縁と依怙贔屓。
まさに、全員で教え、全員で学ぶ場。
(帝国ホテル前会長 小林哲也さん)
(ブルーム代表 足羽由美子さん)
(ここまで撮影・大野仁志さん)
(あっという間に用意されたCD再生機)