『あなたに知らせたい日本という希望』。
タイトルに惹かれる。ボクの想いに共通するものを感じる。
著者の赤塚高仁さんは、1959年三重県津市生まれ。
大手ゼネコンで営業を務めた後、父が興した赤塚建設を引き継ぐ。
2019年、還暦を迎え作家・講演家に専念することを決意、
愛される経営を続けた社長業を引退し、現在に至る。
日本の宇宙開発の父、ロケット博士として世界に名高い、故・糸川英夫博士の一番の思想継承者と自認している。
「民族の歴史を失った民族は、必ず滅びる」というユダヤの格言を通して、祖国日本を洞察。このたびの本も、自虐的な歴史観に危機感を抱きながら書いた。
伊勢の父と呼ばれた伊勢修養団の中山靖雄さんにも長年師事し、その遺志を引き継ぎ、ヤマト人の歴史を取り戻すべく、講演会を全国各地で開催している。
GHQ指導の下で、マスコミ報道や戦後の教育は、「戦争についての罪悪感」を日本人に植え付けてきたと、赤塚さんは憂える。
白人至上主義のもと、想像を絶する人種差別が行われてきた。
かつて、アメリカでは、黄色人種の日本人の排斥運動も行われた。
先の戦争は、有色人種を旗頭として、日本が「大東亜共栄圏」の独立解放に寄与したはずなのに、その認識が歴史から欠落している。
日本は「シラス」国。徳を持って和を持って寄り添い祈る国。
これに対し、欧米列強は、「ウシハク」。権力や財力で支配する国。
日本人は、自分のことはさておき、人のことを考える民族。
弱肉強食のウシハクの世界で、シラス国の日本の果たす役割は大きい。
明治政府の外国視察、征韓論の意味合い、日露戦争の終結策、
先の大戦の開戦理由、玉砕の地での真相、戦後教育の在り方…
多岐にわたり、赤塚さんが「知りえた」ことが綴られている。
赤塚さんは言う。自分の意見も含めて、情報を信じ込み、鵜呑みにしないでほしいと。自分で調べて自分で考えてほしいと。
知ることは愛の始まりだと。