春日忌 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

春日局没して379年。

文京区の春日局の菩提寺、麟祥院で法要が営まれた。

日頃、お世話になっている矢野宗欽住職から進行役を仰せつかり、

喜んでお引き受けした。

 

春日局の生誕地と言われる兵庫県丹波市春日町は、ボクの故郷。

局ゆかりの興禅寺。村上家は、そこの檀家だ。父は、NHK大河ドラマで『春日局』が放送されたとき、地元のために奔走した。

そして、このたび麟祥院とご縁が出来た。晩年父が入院していた東大病院は、寺と背中合わせだ。

春日局生誕の地と終焉の地との繋がりは、春日局の導きにほかならない。

 

まず、九州大学で「大奥の女性たち」の研究をしている福田千鶴さんの講演。続いて香道御家流二十三世宗家、三條西堯水さんによる献香式。式の間、琴古流尺八宗家の川瀬順輔さんが尺八を奏でる。

そして、矢野住職の先導で法要。その後、墓に詣で献花。

春日忌は、2016年から百数十年ぶりに復活したのだが、コロナ禍で、また中断し、3年ぶりの開催となった。

 

春日局の辞世の句。

「西に入る 月を誘い 法を得て 今日ぞ 火宅を のがれけるかな」

西の方へ没していく月を心に留めながら、仏の教えに従い、やっと今日悩み多いこの世から逃れることができる。局はどんな心境でこの句を詠んだのだろうか…・。

 

(講演の福田千鶴さんと)

(中央が矢野宗欽住職

(物産即売の店が立ち並ぶ)

(チーム丹波と)