吉元由美さんと「ことば談義」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

東京ことば磨き塾。

ゲストに、作詞家の吉元由美さんに来ていただいた。

吉元さんとの「ことば談義」は、この上なく楽しい。

波動が同じだと、魂が喜んでいるのがわかる。

 

吉元さんの最新作は、加山雄三さんのラストライブに提供した

『そして、陽は昇り続ける』。1966年、加山さんが作曲していたものに

詞をつけた。

最初のフレーズは、「夕陽が海を赤く染めてく」。

莫大な借金を抱えたこともあり、愛用の光進丸の火災、脳出血…

幾多の試練の見舞われる人生だが、「ボクは幸せなんだ」という加山さん。あえて沈みゆく夕陽を使ったのには、ワケがある。

「沈む夕陽はどこかの国の朝陽」と吉元さんの名言に一同唸る。

 

杏里の『サマーキャンドル』の出だし。

「近すぎて見えない奇蹟があるね」

出逢いは、36億分の1の確率。ゆえに出逢いは奇蹟。

「ものごとは、極端に突き詰めると真理が見える」と、また名言。

 

『Jupiter』に3回登場する「ひとりじゃない」というワード。

人間、孤独だけどひとりじゃない。

一人で引き受けなければならない哀しみを抱えて生きているが、

その哀しみを引き受けてくれる存在もいるはず。

 

感受性はインプットすることで育まれる。

感性は、アウトプットすることで育まれる。

ことばは、インプットアウトプットの繰り返しの中で、発酵していくように思う。その中で、感受性、感性が育つ。

 

「ツイテル」は魔法のことば。

このことばを口癖にしていると、いいことが起こる。

万が一、「ツイテナイ」と口走ったら、「キャンセル」と言えばいい。

 

きょう初めてきた方が「話すことに苦手意識があったが、

気持ちいいことばを聴いてα波が出た」と感想を語ってくれた。

すかさず吉元さん、「苦手なものほど、実はやりたいことかも」と激励。