NHKアナウンサーの先輩、山根基世さんからメールが来た。
「私の主宰する朗読会に出てほしい」と。
一瞬、とまどったが、返事は「ハイかイエスか喜んで」しかない。
だが、朗読の名手、かつてアナウンス室長だった上司の前で
キンチョーすることは間違いない。
でも、山根さんと同じ舞台に立てるなんて光栄なことだ。
山根さんにお声がけいただいた「ことばの力を楽しむ会は、東日本大震災で被災した方々の生きる力を応援することを目的に、伊藤忠エネクス主催で2014年より開始した朗読と音楽のイベントだ。
震災を忘れないという想いと、あらゆる世代の「ことば」の感性を育てたいという願いと共に全国で開催してきた。このたびは初の大阪開催。
山根さんと、この会にずっと関わってきたのが、元TBSアナウンサーの進藤晶子さん。ボクは初対面だったが、気取りのない人だ。山根さんに憧れて、この道に入ったそうだ。大阪出身の彼女は、大阪弁の『てんまのとらやん』という面白い絵本をセレクト。
ボクは、小寺卓矢さんの写真絵本『森のいのち』を朗読。
山根さんは、ウクライナの民話絵本『わらのうし』などを朗読。
それぞれの朗読にオリジナルの音楽がつく。前奏曲、朗読BGM、後奏曲…作曲家でピアニストの飯田俊明さんが、この日のためだけの曲を作ってくれた。『森のいのち』の前奏曲は、大河ドラマのオープニングみたいで荘厳だった。ピアノ、ギター、チェロの生演奏つき朗読。なんと贅沢なことだろう。柄にもなくキンチョーMAXだったが、音楽のおかげで心地よく読ませていただいた。
終演後、山根さんから嬉しいメールをいただいた。
「素晴らしい朗読、そして楽しいトーク、会場のお客様も、皆大喜びでした。 村上さんのおかげで、生き生きとした楽しい朗読会になり、 感謝しています。 ゲストとしてお呼びした村上さんが 大好評で、私も鼻高々!」
なお、このたびの様子は、11日19時以降、YouTubeで見られる。
(山根基世さんと進藤晶子さんと楽屋で。
ボクは、この日新調した三つ揃えを初お披露目)
(ピアノ飯田俊明さん、チェロ三木千晴さん、
ギター諏訪光風さんと)