ことば磨き塾の中でも、宝塚の平均年齢は、高い。
いつも、ボクが先達から学びに行く場でもある。
そこに、夏休み中のお嬢さんを連れて参加した人がいた。
だが、小学校6年生の彼女は、なかなか口を開いてくれない。
心の扉を開いてくれない。
質問して答えが返ってくるまで、待てるだけ待ったが、ことばは出てこなかった。お母さんは「こんなことは初めて。普段は話すのを止めに入るくらいおしゃべりなのに…。恥ずかしかったのかな」と。
一つでも彼女の心に刻むことが出来たらいいなと願っている。
この日も、ムラカミ塾長の心の扉を開くインタビューワーク。
素直に聴かれると、素直に答えを言うものだと、つくづく思う。
●「笑いで大事なことは何か」と問われ、「笑わせようとしないこと」と答えた。思いもしない問いかけをされると、思いもしないことを答えるものだなぁと感じた。笑いで大事なことなど、考えたことなかったし。
●「どんな夢を持っているか」と問われ、「実現しないから夢」と苦し紛れで答えたが、自分でも妙に納得。
●興味と好奇心のベクトルが合うと、話は弾む。ジェットストリームの城達也さんのナレーションで盛り上がった。
話は、小6の彼女に戻る。
彼女を見ていると、人前で話せなかった自分が蘇る。
人前で話さねばならなくなると、
顔が真っ赤になり、頬がピクピク震えた。
授業中に、手も挙げられなかった。
彼女には、そんな兆候はない。
唇が何度も開きかけた。心が動いていたのはわかった。
蕾が開く寸前までいったのに、上手に水やりが出来なかった。
「水やりを怠るな」という声が聞こえてきた。
(小6の彼女に対峙するムラカミ)
(小谷葉子さんは和服姿で参加)