東京ことば磨き塾には、時々ゲストスピーカーを招く。
きょうは、木村まさ子さん。2度目の登場だ。
今回は、塾生たちからの寄ってたかってインタビューに応じてもらった。
「朗読」「おかあさん」「言の葉」「「君が代」「食」「声」「結」と、木村さんをめぐる7つのキーワードだけ挙げて、インタビューしてもらった。
いくつかの参考になる事例を列記する。
●名前の由来から聴く。インタビューのある意味、王道だが、取っ掛かりとしては有効。
●2問目は大切。相手の話をよく聴いていれば、流れに沿った質問が出来る。
●存在感を消す。ひたすら聴くことに徹し、自分の存在を忘れさせる。
●「私、困ってるんです」オーラを出すと、助け舟を出してくれる。
●自分の母を重ね合わせた…とイントロで言えば、「木村さんのお母さんはどんな人でしたか?」と問えば、話が広がる。
●「声についてどう思うか」というオープンクェスチョンではなく、「いい声とはどんな声ですか」というクローズクェスチョンの方が、的が絞れる。
●前のめりで聴く姿勢、小刻みな相槌、「そうですね」「そうなんですね!」「そうなんですか!」と肯定リアクションが、心の扉を開く。
木村さんも、みんなの心の扉の開け方に、しきりに感心していた。
「心波立つことなく、穏やかに話せた。というのも、みなさんの聴く姿勢がよかったから。自分で想像を巡らせながら、具体的な質問をしていただいたので、答えやすかった」
(可愛い愛弟子。こんなに笑えるようになった。)